3-18 六人目の勇者? ミリア:ドジっ子ミリアの日常
森を進む一行。
ミリアは好奇心旺盛に周囲を見回している。
「ねぇねぇ、私、罠とか得意かも!」
胸を張って自信満々に言う。
「いや、あまり無理は……」
俺とレンカは少し不安そうに見守る。
だが、ミリアは楽しそうに草むらの中の仕掛けを発見した。
「よーし、私に任せて!」
慎重に踏み込む……と思いきや、足元の石につまずき、盛大に尻もち。
「うわっ、あいたたた……!」
しかし、その拍子に偶然罠の発動装置を押さえ、逆に仕掛けが作動せずに済んだ。
「やったー! 偶然だけど助かった!」
「ほんとにドジね……でも、結果オーライだからいいわ」
エリシアは溜息混じりに笑う。
「お前の存在自体が、戦場では予想外の戦力になるな」
レオンハルトは苦笑いしながら言う。
◆
夕方、キャンプ地を探していると、森の奥から小型の魔物が飛び出してきた。
俺が剣を構える間もなく、ミリアが不意に転び、魔物にぶつかる。
「え、私……?」
だが、この偶然の衝撃で魔物は怯え、後退。
エリシアの弓がその隙に命中し、魔物は撃退された。
「ドジが功を奏することもあるのね」
エリシアが笑顔で言う。
「やっぱり、私も戦力になれるんだね!」
ミリアは得意げに耳をぴょこぴょこ動かす。
◆
夜、焚き火を囲む一行。
ミリアは見張りを買って出る。
「私が守るから、みんな安心して寝て!」
しかし、森の小動物の鳴き声に驚いて転び、焚き火の周りを転がる。
「ぎゃあっ!」
俺とレンカが慌てて止め、火が燃え広がるのを防ぐ。
「ミリア……その勇気は認めるけど、もう少し落ち着こうか」
俺は笑いながら言う。
「うん……でも、みんなが喜ぶならいいかな!」
ミリアは赤面しつつも笑顔。
◆
日中の小さなハプニングを経て、ミリアは一行のムードメーカーとなる。
森の休憩中には、みんなに果物や小動物の話題を振って笑顔を作る。
「この子のせいで油断できんが……なぜか和むな」
レオンハルトも思わず苦笑い。
ミリアはドジを繰り返しながらも、少しずつ戦闘でも役立つ存在になっていく。
その明るさとおっちょこちょいの性格が、一行の心を軽くしていくのだった。
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