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3-17 六人目の勇者? ミリア:ドジだけど頼れる獣人少女

 三日目の朝、森の霧が晴れていく。


 ミリアは前を向いて歩いていた。


 まだ少し不安そうな表情の奥に、確かな決意が見える。


 「今日こそ、失敗しないから」


 その言葉には、昨日とは違う強さがあった。


 突如、森の奥から魔物の唸り声が響く。


 「来たな……」


 俺は魔導剣を構える。


 現れたのは、三匹のアラクネ。


 だが、今のミリアはもう怯えない。


 短剣を抜く音とともに、彼女の姿が跳ねた。


 木の枝に引っかかることもなく、地を蹴り、一気に敵の懐へ。


 尻尾で体を支えながら、二匹の脚を絡め取る。


 「すごい……!」


 エリシアが息をのむ。


 レンカの瞳にも驚きと誇りが浮かんだ。


 「もう、あの時のドジっ子じゃないわね」


 ミリアは一歩も退かず、最後の一匹を巧みに誘導し――用意していた罠に自ら誘い込む。


 自分の失敗を活かした、冷静な戦術だった。


 戦闘が終わると、森の風が静かに吹き抜ける。


 ミリアは肩で息をしながらも、笑顔を見せた。


 「やった……今度はちゃんと、役に立てたよね」


 「もちろんだ」


 レオンハルトが頷く。


 「君の判断で、みんなが助かった」


 俺も微笑んだ。


 「これからは、ミリアも立派な仲間だ」


 ミリアは目を細め、尻尾を静かに揺らす。


 「うん……もっと強くなる。 みんなと並んで歩けるように」


 焚き火の明かりが彼女の横顔を照らす。


 その瞳には、確かな成長と仲間への想いが宿っていた。


 森の夜は深まっていく――だが、ミリアの笑顔は、どんな闇よりも温かく輝いていた。

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