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3-13 ドワーフの王国:魔導剣(エル・レグリア)と魔導書(アーク・コーデックス)

 俺がダリオに新しい武器の説明を終えたのは、ちょうど夕方の食事時だった。


 そのまま夕飯を済ませ、翌日から制作に取りかかることになった。


 翌日、俺はレンカの練習相手を務めつつ、新たに完成する武器の試運転も行う。


 聖槍ルクス・アウローラを手にしたレンカは鬼に金棒状態だった。


 リーチを活かした突きは脅威で、バスタードソードと円盾、ブロードソード二本の二剣流、ツーハンデッドソードで一週間ずつ試しても、円盾は一撃で破壊され、ブロードソードではレンカの懐に攻め入れず、ツーハンデッドソードに至っては剣が折れる有様だった。


 そうして三週間後、俺の新しい剣――魔導剣エル・レグリアが完成した。


 お披露目がてら、レンカと模擬戦を行う。


 円盾は無駄なので、まずはバスタードソード形態で試合を始めた。


 魔導剣に土の魔力を流すと、オリハルコンの剣身が現れる。


 数回打ち合った後、雷の魔力を流すとオリハルコンは消え、紫電が剣身を纏う。


 さらに数回打ち合ったところで、レンカは雷にしびれ、聖槍を落としてしまう。


 その後、魔導剣を分離して双剣にする。


 片方に雷、もう片方に炎を流すと、雷と炎の剣が出現する。


 この状態で雷の剣と聖槍がかすっただけでも、聖槍に雷が纏い再びしびれ、レンカは聖槍を落とす。


 さらに炎の剣がかすっただけで接触部分が溶け、聖槍はメンテナンス行きとなった。


 凶悪すぎると非難されるが、俺としては満足のいく結果だった。


 流す魔力によって魔法属性が剣身に纏う――まるで無意識でのエンチャントのような感覚だ。


 レオンハルトは「俺の剣まで壊されてはたまらん」と言い、模擬戦の相手がいなくなった。


 仕方なく、俺は模擬敵相手に一人で剣舞を披露するが、なぜか虚しくなり、別の作業に移る。


 次は魔導書アーク・コーデックスの試運転だ。


 天界修業中、マーリンの助けもあって既存の魔導書の解読は済ませていた。


 それを一纏めにしたのがこの魔導書である。


 魔導書を携えて魔法を使った時、どの程度威力が上がるのかは未だ試していなかった。


 大きな岩に向かってファイア・バレットを放つ。


 魔導書無しでは少し穴が開くだけだったが、魔導書を携えると、貫通した上に穴が溶けてドロドロになっている。


 そこへ顔を出したダリオは驚愕の目で俺を見る。


 「どうかしたのですか?」


 「どうかどころじゃない。それはオリハルコンの原石だぞ。嬢ちゃんの槍を直すために取りに来たのに、バレット魔法で穴をあけるとは、信じられんわい!」


 「そうですか、やはりコレのせいですね」


 俺は魔導書アーク・コーデックスを見せる。


 「何じゃ、この禍々しい魔力は! 滅多なことでは使うでない! 自身の身を滅ぼしかねんぞ!」


 確かにそうだなと思い、俺はストレージにしまった。


 それからレンカの聖槍の修復にさらに一週間を要し、結局約二カ月の間、俺たちはダリオの家に滞在することになった。


 「申し訳ない」と謝ると、ダリオは笑い飛ばしてくれた。


 「良いってことよ、エルフの秘蔵酒が飲めたんだからな」

 スマートフォンで読んでみたら読み辛かったので、改行を入れました。


 本文には、手を加えていません。


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