3-12 ドワーフの王国:聖杖(ヴェントゥス・クラウン)・聖槍(ルクス・アウローラ)
翌朝、前回の二日酔いを反省して、俺とレンカは麦酒を控えめにしていた。
おかげで、今日はすっきりと目覚めることができた。
一方、レオンハルトはまだ二日酔いで、レンカに状態異常回復の魔法をかけてもらっている。
「ほう、嬢ちゃんは聖魔術が使えるのか。それでいてショートスピアを得物にしておるんじゃな。では、杖と槍、両方の特性を持つ武器を作るかの」
ダリオはそう言うと、鍛冶場に籠ってしまった。
二週間ほど経っただろうか。
「有無、傑作が出来たぞ」
ダリオが見せてくれたのは、ひときわ輝く杖だった。
「聖杖だ。所有者の意思で槍にもなる。槍形態の時は、聖槍と呼ぶ。早速試してみろ」
「では、この者の状態異常を回復させたまえ、ステータス・リカバリー!」
杖が淡い緑色に光り、レオンハルトの体を包み込む。
「頭が痛くなくなった!」
レオンハルトは、がばっと起き上がった。
「凄い、一回で効き目が出るなんて」
今度は聖槍形態に変換する。
「ユーマ、練習の相手、してくれるわよね」
「ああ、その前に、俺の武器の大まかな要望を図面にまとめたので見てもらえますか?」
俺はダリオに図面を見せる。
「これは、面白い発想じゃの。お前さんが考えたのか?」
「ええ。この二本の筒から、ダガーからブロードソード程の長さの魔法属性剣が出て、つなげるとバスタードソードからツーハンデッドソード程の大きさになるんです」
「ほうほう、もう少し詳しく教えてもらおうか」
ダリオは興味津々の様子だった。
俺は内心でガッツポーズを取りつつ、新たに作ってもらう武器の詳細を丁寧に説明する。
結局、その日は説明だけで一日が終わった。
スマートフォンで読んでみたら読み辛かったので、改行を入れました。
本文には、手を加えていません。
ユーマがダリオに見せた武器の図面はイメージ的に、ビームサーベルの魔法属性剣版で、分離状態だと片手剣、二つ繋げると大剣になるイメージです。
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