2-29 学園都市防衛戦:獣王との激突
轟音と共に、獣人軍団が城壁をよじ登る。
その先頭に立つのは、金色の鬣を逆立てた巨獣――獅帝グラオルだった。
「人間の壁など、紙切れ同然よッ!」
咆哮と共に放たれる一撃。
雷を帯びた爪が石壁を粉砕し、生徒たちは悲鳴を上げて後退する。
その瞬間、剣を抜いたレオンハルトが飛び出した。
「ここは俺が食い止める! 行かせはしない!」
「レオン先輩!」
俺は叫ぶが、すでに彼は獅子と真正面からぶつかっていた。
剣と爪が交差し、轟音が響く。
一撃ごとに火花が散り、衝撃波で周囲の瓦礫が吹き飛んだ。
「ほう……人間にしてはなかなかだ。だが、この雷撃に耐えられるか!」
グラオルが吠え、稲光が奔る。
雷が剣士を焼き尽くさんと直撃する。
レオンハルトの身体が大きく弾かれ、膝をついた。
「ぐっ……まだ、だ……!」
血を吐きながらも、彼の瞳は消えていない。
俺が駆け寄ろうとするが、レオンハルトは叫ぶ。
「来るな! こいつは俺の相手だ!」
「無茶だ、死ぬ気ですか!」
「死んでもいい! だが……仲間を守る剣でありたいんだ!」
その言葉に、一瞬、俺は息を呑んだ。
雷鳴の中、レオンハルトは再び立ち上がる。
背後から、レンカの祈りの声が響く。
「光よ、彼に回復の力を……!」
淡い光がレオンハルトを包み、傷を癒していく。
俺もレオンハルトにバフをかける。
リジェネレーションと身体強化魔法の重ねがけだ。
「……助かった、後で礼をする!」
剣を掲げ、再び獅帝に挑む。
「吠えろ、人間! その剣、我が爪に届くか試してみよ!」
雷光と剣閃が交差し、二人の戦いはさらに激しさを増していった――。
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