2-12 新学期
あっという間に一年がたち、俺たちは二年生になっていた。
学院内では「天才公爵と才媛侯爵」として名が広まり、下級生からの憧れも集まっている。
レオンハルトは四年生。
今年で卒業だ。
そう考えると、少し寂しくもある。
卒業後の進路はすでに決まっていて、騎士団に入団することになっている。
配属されるのはセディアス殿下の専属近衛兵団だ。
学園祭の打ち上げで話した「国を守る剣になる」という言葉を実現させるために選んだのだという。
そんなレオンハルトは、生徒会会長に就任した。
俺とレンカは生徒会副会長だ。
現在のツーク国立学園は、会長一名、副会長二名、書記二名、会計二名の七名体制となっている。
副会長に二年生の俺たちが選ばれるのは異例だが、それだけ認めてもらえたのだと思うと、嬉しくもあり誇らしくもあった。
セディアス殿下はレオンハルトに生徒会長としての引き継ぎを行い、卒業していった。
その後、王都で王太子妃イリーナ・グリモア公爵令嬢と正式に結婚し、現在は国王の補佐を務めている。
外交など多忙な日々を送っているらしい。
また、違法薬物や裏金入学の件も解決し、関係者はすべて摘発された。
それぞれの罪に応じて、鉱山送り・懲役刑・罰金刑などの処罰が下されている。
◆
俺とレンカには、それぞれ妹ができた。
今年で一歳になる。
末の娘として、ヴァレンティア家・ルミナリア家の双方で可愛がられている。
俺たちがツーク国立学園を卒業するときには、イーバラット学園都市を訪れて卒業式に参加させるつもりだ、と親たちは言っていた。
気の早い話だ。
◆
そうして、日々は問題なく過ぎていくと思っていた。
だが、実は水面下では、さまざまな思惑や陰謀が進んでいた。
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