表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
七人の勇者と婚約者殿~世界と異世界を救う絆の物語~  作者: 童爺
短編:真・エピローグ~ルーシアのスローライフ願望とリオとセインの武者修行~
172/174

後-6 魔族領

 魔族領――魔界の王城。


 七人は、カイル王の御前で然るべき礼を取り、書簡を差し出した。


 カイル王は「どれ」と短く言い、手紙に目を通す。


 【ルーシアちゃんのスローライフ希望を止めてくれ。

 それと、根性無しの男どもを鍛え直してほしい、か】


 「……ルーシアの件は無理だな。

 だが、もう一つの方は、何とかしよう」


 あっさりと、ルーシアの件は流された。


 「それは、どのような方法でしょうか、カイル王。

 こやつら、口だけでビッグボア相手にあたふたして、役に立たん程じゃ……です」


 ダリオの辛辣な言葉に、周囲から失笑が漏れる。


 「うむ……そうだな。

 魔物小屋の世話役から始めて、魔物に慣れてもらう。

 そのくらいしかあるまい」


 「「「えっ!?」」」


 「ビッグボア相手に逃げ回る程度ではな。

 まずは“飼育”からだ」


 「「「そ、そんな……」」」


 「ツーク国立学園の実戦訓練でも、誰にも相手にされず、避けられていると聞いている」


 「「そ、それは……」」


 そこへ、グラブールが口を挟む。


 「なんだ、そうなのか?

 てっきり雷迅剣術をマスターしているものだと思っていたぞ。

 《獅帝剛爪》を身につけている俺の方が、まだマシだな」


 エリシアが、即座に冷静な一言を返す。


 「獅帝剛爪を身につけていても、逃げてばかりでは何の役にも立ちませんね」


 「うっ……」


 「とりあえず、男どもはここに置いていく。

 好きなように鍛えてくれ」


 「「「待って! 待ってください! 置いていかないで!」」」


 「お前たちはコメディアンか?

 ハモってないで、しっかり鍛えてもらえ!」


 「「「そんなぁ~!」」」


 三人の嘆きを完全に無視して、ダリオは本題に戻る。


 「さて……問題は、ルーシアちゃんとアーシェちゃんのスローライフ希望じゃな」


 カイル王は、少し考え込むように顎に手を当てる。


 「それなんだが……

 あの二人、試作零式などと融合していて、十七歳で成長が止まっているだろう?

 放っておいても、特に問題はないんじゃないか?」


 「寿命も、ハイ・エルフ以上にありそうですしね」とエリシア。


 ダリオも頷く。


 「そうなんだ。

 下手をすると、先にルーシアちゃんの方が天に召される可能性すらある」


 それを聞いて、カイル王は肩をすくめた。


 「なら、一度ユーマたちに相談した方がいいだろう」

 こうして一行は、一旦ヴァレンティア家へ戻ることになった。


 だが、ユーマとレンカはイーバラット学園都市へ出向いているという。


 結果として、ルーシアとアーシェを連れ、

 一足先にイーバラット学園都市へ帰還することになったのだった。

 もし「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、下記の【☆☆☆☆☆】やブックマークで応援をいただけると、執筆の大きな励みになります!


 皆様の応援が、物語を完結まで導く力になります。

  よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ