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4-41 vs サタン:サタン戦直前、天使軍降臨と乱戦の序章

 レオンハルトは双雷剣を軽く振り、谷の陰を見渡した。


 「さあ、先を急ごうか。ユーマたちにも追いつくぞ」


 疲れを癒す間もなく、五人の心はすでに次なる戦いへ向かっていた。


 全員が頷き、短い休息を終えると、光と影の谷間へ再び足を踏み入れる。



 谷間を抜け、岩壁の間を進むにつれ、空気は重くなり、硫黄の匂いと焦げた臭気が漂い始める。


 周囲は薄暗く、静寂が圧迫するかのようで、俺たちの足音だけが異様に響いていた。


 やがて谷を抜けると、広大な平地が目の前に広がる。


 「……ここが……」


 俺は息を潜め、眼前に広がる黒い影の群れを見据えた。


 暗黒の中心――黒い玉座に座する者。


 サタンだ。


 その周囲には、膨大な悪魔軍。


 鎧に包まれ、爪や角を備えた異形たちが、整然と陣を組んでいる。


 「……圧倒的……」


 レンカは小さく息を吐き、手のひらに光を集めた。


 闇を裂く、その時に備えて。


 その瞬間――天界から光が降り注いだ。


 空が裂けるかのように、聖なる光が谷全体を満たす。


 四大天使――ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル。


 そして天使軍が翼を広げ、光の刃となって闇を切り裂いた。


 地面に降り立つたび、聖光が暗黒を押し返し、悪魔たちは思わず身を低くする。


 ミカエルの声が、谷間に響き渡った。


 「これ以上、傍観はできぬ。我らが相手となろう」


 号令とともに、天使軍が一斉に前進する。


 爆風、光の柱、雷撃が交錯し、谷間は瞬く間に戦場と化した――


 乱戦の幕開けだ。



 五人の勇者も陣形を整える。


 前衛にレオンハルトとミリア、後方にエリシア、ダリオ、カイル。


 エリシアは聖弓を構え、光の矢を連射する。


 魔族の群れを削り、仲間の進路を切り開いた。


 ダリオは戦槌を振るい、地面を叩きつけるたびに魔族を吹き飛ばす。


 岩壁を震わせ、敵の防御を破壊し、前進を助ける。


 カイルは闇の鎖と双短剣シャドウ・ファングで敵を拘束し、隙を突く。


 迅速な動きで、複数の敵を同時に翻弄していく。


 レオンハルトは雷迅烈閃を駆使し、圧倒的なスピードで敵を削りつつ、五人の戦線を統率する。


 ミリアは双短剣を振るい、雷光と体術を連携させ、獅帝剛爪で大魔族を追い詰めた。


 「ここで……行くわ。全力で!」


 爪先から放たれる雷光が、黒く歪んだ魔族の装甲を裂き、次々と敵を倒していく。


 戦闘は一時間近く続き、谷は光と闇の渦に包まれた。


 その間、サタンは遠方から戦況を冷静に観察し、手下の悪魔たちへ指示を飛ばしている。


 だが、勇者たちの連携は崩れない。


 大魔族も、ついにミリアの獅帝剛爪によって討たれた。


 谷に一瞬の静寂が戻り、五人は膝をついて息を整える。


 「……ふぅ、やっと一息つけるな」


 レオンハルトは仲間たちを見渡した。


 「ユーマたちに、追いつくぞ」


 カイルは拳を軽く握り、戦闘後の緊張を引き締める。


 だが――


 五人の視線の先、闇の谷の奥には、


 なおも強大な力が潜んでいる気配が、確かに漂っていた。

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