4-40 七勇者再集結と次なる難関への旅路
塩の柱となったマスターテリオンの残骸が、谷間に静かに立っていた。
光と砂塵の残滓が漂い、激闘の名残を物語っている。
やがて一陣の風が吹き抜け、
塩の柱はサラサラと音を立てて崩れ落ち、跡形もなく消え去った。
「みんな、大丈夫ですか?」
エリシアの声に、俺とレンカは互いに軽く微笑み、頷き合う。
「大丈夫……です」
レンカは胸の鼓動を整えながら、指先にまとわりついた光の残滓をそっと払った。
俺も頷き、言う。
「危なかったけど……なんとか凌げたな」
ミリアは、崩れた塩柱の跡を見つめ、静かに拳を握りしめる。
「私……《獅帝剛爪》を完全に完成させられた。
でも……戦いは、まだ続く……」
ダリオは戦槌を肩に担ぎ、深く息を吐いて笑った。
「さすがに手ごたえはあったな、あいつは」
カイルは双短剣を手早く点検しながら、冷静に周囲へ視線を巡らせる。
「油断は禁物だ。
次の難関は……あれ以上に厄介になる」
俺たちは互いに声を掛け合い、疲労を癒しながら谷間を後にした。
「みんな、よく耐えてくれた」
レオンハルトが引き締まった声を上げる。
「これで全員揃った……
七勇者、再びだ!」
谷を抜けると、夕陽に照らされた山道が続いていた。
七人は自然と隊列を整え、慎重に歩を進める。
「マスターテリオンを倒したとはいえ……油断はできない」
俺がそう言うと、
「ええ……次は、もっと強敵になるはず」
レンカも静かに頷いた。
「でも……私たちは、みんなで戦う」
ミリアが、力強く言葉を添える。
遠く、谷の向こうには――
黒く歪んだ迷宮の影が、不気味に迫っていた。
七勇者はその方向を見据え、
先の戦いで得た結束と経験を胸に、次なる強敵との遭遇へ向けて歩みを進める。
「ユーマ、レンカ。
先に行って、準備を整えてくれ」
レオンハルトの提案に、
「分かった。行こう!」
俺は即座に応え、レンカと並んで前へ進んだ。
残る五人は後方で周囲を警戒しつつ、
次の戦闘に備え、慎重に道を進む。
砂塵に夕陽の光が反射し、
谷間に七つの影が長く揺れる――
七勇者の旅は、まだ終わらない。
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