0-0 砂上の死闘
砂漠の太陽が頭上でギラギラと輝く。
俺たちは砂上船で西南へ向かっていた。
だが、砂漠は油断を許さなかった。
地面が揺れ、砂の波が空を裂く。
「……来たか」
俺の声に、仲間たちが瞬時に身構える。
巨大なサンドワームが、砂の海から牙をむき出しに姿を現した。
しかし、俺たちは後れを取らない。
数々の死線を潜り抜け、互いを信じる絆を築いてきた仲間たちがいる。
「ユーマ、防御は任せて!」
レンカが聖杖を構え、風を纏った防御陣を即座に展開する。
俺は魔導書を開き、隙を見て敵の胴体へファイア・ボールを放つ。
「ミリア、背後に注意!」
「了解、影魔術で動きを封じるわ」
カイルも冷静に射線を見極め、影魔法の槍をサンドワームに叩き込む。
ダリオの巨槌が砂を砕き、サンドワームの動きを止める。
そして、俺たちの連携攻撃が一瞬で決まる。
聖弓を握るエリシアの目は冷静そのものだ。
精霊魔術で炎と風を操り、サンドワームを炎に包み込む。
その隙に、土魔法でオリハルコンの槍を、サンドワームの体へ突き刺す。
無数の槍が、空を埋め尽くした。
砂塵が舞い上がり、轟音が砂漠に反響する。
巨大な敵が砂に沈み、ついに動かなくなった。
「ふぅ……さすがに疲れたな」
俺は息を整えつつ、仲間たちの無事を確認する。
確認しながら、始まりの出来事に思いを馳せた。
俺とレンカが、この世界へ転生する事になったあの日の事を。
……あの日。培ってきた術も通じない、あの白い空間で、俺たちはただ訳も分からず立っていた。
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