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蹂躙慈大付属中等部


だって、ここは市内有数の私立中学。

仮に、先生の言うとおり親の仕事の都合で引っ越したとする。

公立校の場合たいていは別の学区になれば転校してもおかしくはないだろう。

むしろ、転校しない方が間違っている。

しかし我らが蹂躙慈大付属中は伝統があり、何より多様な学科・コースと他とは比べ物にならない優れたカリキュラムが自慢の学校。

中等部から行けば高等部に進む場合の入学金は不要だし、特待生の称号を得た者は高等部の各学年に一クラスしかない超エリート少人数クラスにだって推薦として学力検査無しに行ける。

通常は、5倍ほどもある受験に打ち勝たなければ普通クラスにだって行けやしない。そして、その中のほんの一握りしかエリートクラスへは行けない。


他にも多くの利点があるが、上記が特に蹂躙慈大付属中の自慢であり、誇りである。

だから遠くから来る人だって少なくない。


中等部には寮はないが専用バスが家まで迎えに来てくれる。同県内ならね。

私も当初はそのバスに憧れたものだ。


と、話が少しそれたが

兎に角おいそれと、転校など普通はしない。


無理をしてでも来たっておかしくない。



というより李恵子が引っ越したのか…



転校先…



転校先はどこなのか。


色々噂はあるが、どれも証拠のない物ばかり。

誰も知らないのが、一番真実といってもいいだろう。



私の学年では、李恵子の存在すら忘れてしまっている人だっている。

まぁ、なんせ1年以上も前の出来事だしね。


未だに、李恵子の居場所や真実を知ろうとしているのは 私ぐらいしかいないだろう。

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