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剣士と魔法使い


「初めまして。貴方が将くんを助けてくれた恩人さんなのかしら?」


「っ、は、初めまして!その、俺、小日向虎太郎です!」


「やだぁ、そんなに緊張しなくて大丈夫よぉ!」


「なんだお前、春華さんが好みなのか?」




ばっかやろ、ニヤニヤして見てくんな!

好みじゃねーよ!茶化すな!

一見若々しく……つーか30代前半に見えるがこの人アレだろ、50過ぎてるだろ!





なんで、山田大介(おれ)の母親がここに居るんだよ!!!??




ダンジョン効果で覚醒者は若返ったりするのか?え、母親が覚醒者とか意味分かんないんだけど!?



「私は山田春華よ。Bランクハンターで、4属性の中級攻撃魔法と初級の回復魔法が使えるの。貴方のお眼鏡に叶うかしら?」


「も、もちろんです!」



な、なんか話し方も昔と違うような……?

普通の母さんだったのに、俺の知らないところで何かあったんだろうか。

ていうか、将太が俺の家に遊びに来てたのって十年前だろ?その後も交流続いてたのか、なんか妙な気分だな。



「本当はAランクのヤツらも呼びたかったんだけどな。アイツら慎重派だったから、俺が見てから連絡するようになってるんだ」


「ダンジョンってスマホ使えんの!?」


「いや使えない、っつーか電波届かねぇよ。ヤマダイがダンジョン専用の通信機造ったから持ってきたんだ。ごく一部しか使用許可出ないヤツだが……まぁ、春華さんも俺もいるしな」


「文句あるなら私が懲らしめてあげるわ」


「お、おぅ……頼りにしてます」





とまぁ、軽く挨拶をしながらダンジョンへと向かい。


ダンジョンに着いたのは、22時を過ぎた頃だった。




いつ動き出すか分からないスタンピードに、これ以上の時間は使えない。


俺達は早速ダンジョンへ入る。



今は思念体ではないので、一階一階戦いながら進まないといけない。サーチをしてモンスターが少ししかいない道を選ぶも、最短距離ではないため大した時短にはならなかった。



将太は13階までしか行っていないようだった。14階に行くと、途端にソワソワしていた。俺も30階を目安にそこから上は行けない気がしていたので、能力に合った階数みたいなものが分かるようになっているのかもしれない。


ちなみに母さ―――春華さん、は。22階らしい。流石Bランクハンターだ。




「アイスランス!」


「すみません、助かりました!」


「さっすが春華さん!」


「ふふ、まだまだイケるわよぉ〜!」



途中で出たモンスターを俺や将太が倒していく。うっかり通してしまったヤツは春華さんが倒してくれたが、いかんせん魔法使いだ。本番の前に魔力を消費させるのはナンセンスである。



「ねぇ、まだつかないの?」


「はい。今回目的のモンスター達は、33階に固まっています」


「33階!?おい虎太郎、俺も聞いてねぇぞ!」


「あ、そうだっけ?悪い悪い」


「33階……貴方そんなに強いんだったら、ウチに所属しない?」


「あー…俺まだランクとかも無いので、まずはそこからですね」


「ランクないの!?」


「そんなに強いのに!!?」



あ、やっぱり俺って強いんだ?

この階の敵でも一撃だからな、それなりに強いとは思っていたが……対象がオークしかいなかったからなぁ。

レベルの割には高い気もしていたが、スキルを使った筋トレとの併用だから強くなるのも当然というか。



そういや道中も戦ったからレベル上がっていそうだな。

ちょっと見てみるか。



レベル29

固有スキル:睡眠

派生スキル・寝溜め

      残数8790P 総数9290P

     ・仮眠

     ・夢幻庭園

     ・仮初姿

     ・幻歩道

     ・睡眠授受


魔法   ・鑑定

     ・サーチ


体力   4832

魔力   3683

攻撃力  5015

防御力  3738

知能   3017

技能   2951

素早さ  5150

幸運   3333



現在製造完了施設

・強化訓練所

・図書館

・動物園

・鍛冶場

・レストラン



うーん、良い感じに育ってきてますな。

本当は他の人がどんな感じに鍛えているのか聞いてみたいところだが、流石にステータスは秘密なんだろう。うーん、気になる。




流石に将太達に取りこぼしが出てきたが、2人ともこのフロアに留まるよりは俺と居たほうが安全だと思ったようで。

将太にドロップ品を持ってもらう等、後方支援に徹してもらった。




そして。

32階。




「この上の階が、モンスターの巣窟になっています」


「分かるわ、禍々しい気配が凄くいっぱいあるもの」


「俺にも分かる。………俺は今ですら荷物持ちだからな、足手まといにしかならねぇわ」


「将太はAランクハンターの連絡等を行ってくれ。春華さんもここに残って、降りてきたモンスターを魔法で倒しつつ将太を守ってほしいです」


「それはいいけれど、虎太郎くんは?」


「俺は、上に登ります」




俺一人なら無理だった。

戦闘経験も少なく未だ剣でしか戦えないから、少なからず取りこぼしてしまうと思った。


でも今なら仲間がいる。

きっと増援もくる。


だから、大丈夫だ。








「あ、でも今からちょっと寝かせてください」


「「はい???」」






いや俺実は5歳児なんですよ。

普通に眠いっす。






お読み下さり、ありがとうございます。

段々書くのが遅くなってきました、悪い癖ですスミマセンm(_ _)m

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