8.入院生活③ エグゾーストトラブル他
今回は色々。
◇
「アラームが鳴ってるんだけど!」
看護師が血相変えて病室に駆け込んできた。
え、アラーム?
私の心電図モニタリング用機械(名前が分からない)のアラームが、ナースステーションの方で鳴っているらしい。
いや、大丈夫ですけど。
って、良く見ると胸に貼った電極が一つ外れている。これのせいか。
貼り直して一件落着。お騒がせしました。
◇
私の体から出ている管は、現在3本。
尿道の管と、肛門からガス抜きをする管と、下腹部にあけた穴から血液とリンパ液を吸い出す管の3本だ。
この内、肛門から出ている1本が、肛門を擦るために肛門が痛くなってきた。この痛みが段々酷くなってきて、眠れない程になってきた。
これはたまらん、ということで、看護師に痛み止めをお願いした。ところが、医師の処方がない薬は出せないそうで、結局、手術後の痛み止めに使っていた点滴の鎮痛剤を入れてくれて、ようやく落ち着いた。
だが、事態はこれで終わらなかった。
自分で触ってみると、肛門の周りに枝豆位の腫れが5個位出来ていて、これが大きくなったもんだから、肛門と管の間に隙間が出来てしまい、管を伝って胆汁が漏れるようになってしまった。トイペで応急処置をして事なきを得たのだが、これはもう限界だと思い、「ヤバいので尻の管をすぐに抜いてください!」とお願いした。
程なく、担当医がやってきて、肛門の管を抜いてくれた。「これももういいよね。」と言って、尿道と下腹部の穴から出ているリンパ液吸出し管も抜いてくれた。
大分身軽になった。
その代わり、毎日トイレに行った回数を申告しなければならなくなったが。
◇
そして、翌日から食事が始まった。
最初は重湯。味噌汁も付くが具なし。これに牛乳かヨーグルトがつく。食器はスプーンが付くが小さいので、結局どんぶりを手にもって飲む。これが3日間続いた。
食事4日目から三分粥。5日目は5分粥、6、7日目は全粥だった。味噌汁も具が入り、おかずも3品に増えた。
◇
退院の前日、レントゲンを撮る。
その後、担当医が来て説明。手術で切った所は順調に繋がっているとのこと。但し、暫くは腹筋に大きな力を掛けないようにと言われた。ここで無理をすると、折角繋がった腹筋の一部が切れて繋がらなくなり、「大きな出べそみたいになりますよ。」と警告された。
あと、退院後の担当医の診察と、もう一つ心臓の診察の予約を入れられた。
大腸がんの方は綺麗に切除できていて、今のところ再発の心配も少ないようだが、そんなことより心臓心臓こっちのほうが今やばいからね、みたいな雰囲気になってきた。
うーん。どうなるのだろう。
次回、退院。そして心臓の話。