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93 とうとうロナウド兄様の商会始動

 ロナウド兄様の商会が立ち上げた記念すべき日。


 領地内の商会をまず立ち上げ、様子を見て王都に進出する予定。すでに王都の土地は確保している。それはランドルフ、様は言わないでくれと念を押されたので、ランドルフのお母様、メメルさんの実家の商会を売ってもらったのだ。従業員はそのまま、メメルさんのお兄さんがそこの王都の支店長をしてもらうことが決まっている。真面目でしっかりものだが、よくある話だが、悪徳商会に、噂では伯爵の第三夫人の実家の商会に嵌められ失墜したのではと噂されている。ことを荒立てたくないメメルさんのお兄さんは商会の規模を小さくし細々とやっていたということだ。それをうちが買い取ったことですぐ王都進出できる見積もりだ。着々と準備は進めている。ランドルフ達は縁を切ったので、言ってこないと思うが、心配だと不安がっている。


 しかし、うちの寄親は公爵家。馬車を献上した時に話をし、また、公爵家次男フレッド様がお父上の公爵様に説明し、後ろ盾は公爵家だから思い存分やってしまいなさい、だそうだ。スケカクやってしまいなさい、状態ですか!


 寄親が公爵家ってありがたい。その分献上はするし、寄親を立てるけど。そこは貴族だからしょうがない。寄親を立てまっせ!窓口はフレッド様だから実質影響はない。


 商会は薬品部門、美容部門、玩具部門、魔道具部門、衣類部門、酒部門を立ち上げる。デカっ。それだけのものが出来上がっていた。隣には宿泊体験型施設(温泉付き)と体験施設を建築した。


 そして機は熟した!


「ロナウド兄様、商会の名前は何にしたのですか?」


「 フォーゲリア商会だよ」


 まんまだな。ひねりも何もない。わかりやすくていいのか。うちが運営している商会だから。


 制服は辺境伯領のヒツジーゼとうちの快適綿の融合の布地で作ったんだ。美容部門の女性はプルオーバーブラウス3色。下はフレアスカート、パンツ、キュロット、それにスカーフ。デパートの受付嬢をイメージしすぎた格好だ。


 薬品部門は白衣。中はワイシャツ、スラックス。女性はブラウス、下は美容部門と一緒。もしくは今時のナースウェア。今のナースの制服は動きやすそうでいいよ。できるやつらをイメージだ。


 玩具部門は動きやすく、男は厨二病擽るプリントTシャツと女性は可愛いプリントTシャツ。胸元にワンポイントの絵、背中には大きいプリント画。そしてそのマスコットをつける。絵は色々見本を描いて選んでもらった。


 知育系玩具。ぬいぐるみ系玩具。赤ちゃん玩具。


 僕は頑張ってぬいぐるみ、編みぐるみ、知育系ふわふわおもちゃなどを作った。甥っ子や姪っ子達に喜ばれたものを思い出しながら作った。少し涙が出てしまったけど。内緒。


 超目玉、飽きたら買い取ります。これ大事。ゴミにはさせない。


 中古で安く売ってもいいし、材料で違う商品を作るよ。


 衣類部門は主に五本指ソックスの卸業。受注、発注を行うことになっている。ほかにショールやストールなども卸すことになっている。作った本人達は、売れなくても鑑賞してくれればいいのよ、とのほほんとしていた。


 酒部門は貯蔵庫を地下に造り大量に保管。テイスティングもできるのだ。おつまみ付きだよ。


 そして魔道具部門。ドバイン様が責任者になってもらったのだ。魔道具界では名の知れたドバイン様。その人に無理は言ってこないだろう!


 統括責任者はロナウド兄様と補佐がフレッド様だ。公爵様からはフレッドを馬車馬のように働かせて良いと言質をとったので働いてもらいますよ。


 総括責任者ロナウド兄様が挨拶。


「ここまでみんなの協力のおかげです。ありがとうございました。まだまだ皆さんにご協力をお願いすることが多いと思いますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」


 盛大な拍手が湧き起こる。


「すごい大きな商会になってしまったよ。イーサン兄様の魔道具がすごいよ。あとは美容部門もすごいと思うよ。というかこんな建物を建ててしまうケビンがすごい。王都もこんな感じに立てるのか?」


「そうですね、通り沿いのディスプレイに超目玉商品が飾れるようにして、ガラス張り。そしてカーテンで優雅さを出します」


「ケビンあのガゼボ?の天井のようにすればいいのではないか?」


 まだガゼボにはてなマークがつくんだよ。


「そうですね、その部門部門に特徴的な部屋にしましょうか?美容部門はガゼボのような天井。魔道具は陳列を工夫しましょう。玩具部門は遊び場を作りますか。酒部門は小さい樽を並べてますか?エールはエール装置をドーンと置いて、そこから注ぐようにしますか。来る人が、あれ?違う雰囲気だと思う店にしましょうか?」


「めちゃくちゃ楽しそうだな。模型作れるか?」


「そうですね、模型を作ってコンセプトが合うかやってみましょう」


 ほぼ家族一丸となってやる状態だ。ロナウド兄様の酷いやり口は事務仕事は全部俺の方にきた。なぜだよ、自分で管理してよ!


 ロナウド兄様はあちこち営業や商談に行く為不在がちになる、だから僕が管理して欲しいだって。


 商会を立ち上げる準備段階の時に年の功のドバイン様に相談してよかった。信頼できる優秀な文官、元宰相ウェルス様。


 寄親の公爵家次男フレッド様もいる。公爵家や高位貴族などが無理難題を言ってきたとしても突っぱねる、拒否すると言ってくれた頼もしい人だ。


 奥様アンジュ様は侯爵令嬢だけど女性騎士として活躍していた人だった。フレッド様とは学園でお互い一目惚れをし、お付き合いを経て結婚したということだ。この世界は政略結婚もあるが、恋愛結婚もできる。俺はこの世界では結婚できるのだろうか。結婚してみたい。まぁ、先は長いからまだ考えていないけどね。イーサン兄様とロナウド兄様が先だし、僕はまだ子供だから良いのだ。


 僕の周囲はすごい人材に固められていた。多分すごい人材の周りにはすごい人材がいる。ねずみ講式に増える可能性がある可能性がある。しかし書類の山は増える一方。なぜだ。


 そうそう、もちろん社員特典、マジックバッグとアイマスクを支給。家族寮建築。精霊達を紹介しびっくりされていた。あははは。


 こうし 僕の転生してからの怒涛の8歳が終わる。ある程度は基盤ができ、とても8歳の生活にして濃すぎる生活だった。9歳以降ゆっくりとした生活にしていこう。頼むよみんな!


 

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