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75 騎士団食堂でも料理教室

 昼食前に騎士団の食堂へ足を運んだ。


「ランドルいる?新しい料理を持ってきたよ」

 

「これはケビン様。新しい料理ですか?」


 紹介しよう。騎士団の食堂で働いているランドル副料理長だ。うちの料理長の弟なんだ。騎士団の食堂を任せている。この人も料理にかける情熱は厚すぎる。


「パスタという料理と肉まん、ピザまん、蒸しパンという料理。騎士達にはメインの他にこれを添えれば充分な量になると思うんだ。もしくは肉まんとかはおやつがわりかな?騎士団員におやつはいらない?」


「ケビン様、ありがとうございます。騎士団員もおやつは要ります。最近本邸勤務のもの達が帰り際にお菓子をもらってくるのですが、もらえる時と貰えない時があり不平だと申しておりまして、こちらでも作れればと思っておりました。どうか本邸と同じようなレシピと講義をお願いできないでしょうか」


「ランドルも本邸に教わりにくればいいではないか?」


「ケビン様、騎士食堂では騎士の食べる時間がまちまちなので、それに対応していると講義を聞くことができないのです」


「そうだよね、早番、遅番、夜勤、休みといろんな形態の勤務だよね。確かに。うん、わかった。こちらにも教えにくるね。そうすれば、レシピもお菓子も同じになるから。それでいい?でも、急ぎの用事があると教えられない時があるかもしれない時は料理長に言うよ」


「ありがとうございます、ケビン様。ところで今日はどのような料理ですか?」


「今日はパスタと肉まん、ピザまん」


「また聞いたことのない料理ですね。おい、みんな、ケビン様から新しい料理を教えていただける。手が空いたもの、来られるか?」


 騎士食堂には結構料理人がいたんだ。騎士団の人数が多いからね。勤務形態も様々だから交代制なんだ。


「みんな、今日はどんな食事を出すの?」


 ステーキとスープとパンか。唐揚げはやったが、ステーキを衣をつけてカツレツ、メンチカツ、とんかつ、それらは試していないからやってみるのもいいかな。


「ランドル、料理長を連れてきていい?ちょっと試したいレシピがあるんだ。パスタも教えるので料理長を手伝いで連れてきていい?」


「パスタの他に新たの料理ですか?わ、わかりました、兄を連れてきてもらうように言います。他に数人連れてきた方がいいですか」


「そうだね、パスタを教えるのをやって欲しいな」


「おい、本邸の料理長と数人来てもらえるか言ってきて欲しい」


 すぐに料理長ほか数人がぞろぞろやってきた。多くないか?


「ケビン坊っちゃま、新たな料理を作ったばかりなのにまた新しい料理を作るのですか?」


「うん、これは騎士団員用かな。ボリュームがあって、肉も魔物肉を使うから騎士団用だね」


 それからドルトンに作ってもらったミンサーや油などを用意。硬いパンはパン粉にいてあるのでいつでもフライはできる。


「では、ハンバーグの衣あげ、メンチカツとカツレツを作ります。そして付け合わせにパスタを添えます」


 まずはパスタの作り方、ソースの作り方を伝授。さっき作ったばかりの料理長以下本邸の料理人は手際よく作りながら教えてくれている。ありがたい。


 味も上々。味見用の減りが早すぎる。


「ケビン様、美味しいです。私はバジルソースが好きです」


 わかる、僕も好き。


「ソースは応用か効きますね。野菜に和えたりできますね。なるほどミートソースはラザニアやパイにできるのですね。ミートパイはおやつになりますね」


 それから肉まん、ピザまんを作り、蒸しパンも伝授、まだドライフルーツを作っていないので、できる範囲での蒸しパンを教えた。料理人の数が多いので、肉まん、ピザまんが多く作ることができた。


「ケビン様、ありがとうございます。これで騎士達も満足してくれると思います。今後もよろしくお願いします」


「そうだ、ポテイモチップスも作ろう。スライサーある?あとはポップもろこしでも作ろうか?」


 ポップもろこし、ポップコーンね。乾燥させたもろこしとバターを入れて弾けるのを待つ。


「ケビン坊ちゃま、これは大丈夫なんですか?爆発しているのではないですか?いいのですか?」

 

 ポンポン弾け飛んでいる音が聞こえる。大丈夫大丈夫。


 できたので塩をふりかけて食べてみた。


「おいしー。みんなも食べて」


 手が止まらない止まらな。


「ストーップ、まだポテイモチップス作るんだから、ポップもろこしをあまり食べすぎてはダメー」


 揚げものばかりだけど、こう言う時でしか揚げたものができないのでいいのだ!


 それから薄くスライスしたポテイモを油に入れる。


 ポテイモチップスの出来上がり。塩をふりかけて完成。


「どうぞー」


 これまた手が止まらない。あー美味しい。


「ケビン坊っちゃま、手が止まりません。なんですか、このうまさは」


「本当ですよ、うまくて手が止まらない」


 みんな頷きながら、食べている。手が止まらないよね。


 その後騎士団達にも大量に作りマジックバッグへ。注意事項は食べたあと書類整理しないように!これ大事。


 書類に油がついていると汚いからね、気をつけて!


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