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70 くつろげる家

「姉様、姉様達のくつろげる簡易な家を作りますがどうしますか?それともこの屋敷でいいですか?」


 みんな一斉に俺をみた。僕たちのいる屋敷でもいいのだが、二人のゆっくりとしたくつろげる空間があった方がいいと思ったのだ。奥さんの実家にくると旦那は肩身が狭い思いをするし、使い勝手がわからないから気を使いストレスを感じてしまうかもしれないから、家を作った方がいいかなぁと思った。


「ケビン、辺境伯領で作ったあのような家を作るのかしら?」


「そうです。姉様の要望を聞きながら作りますよ。それにここには温泉を引くことができるので、ゆったりとしたお風呂を作りますよ。姉様とゼーファンお義兄様、お二人で入れるようなお風呂をつ」


 イタッ、頭をゴツンとされた。父様痛いよ。あー、姉様が真っ赤になっているし、エロオヤジになってしまったよ。スマナイ。


「あ、すみません、失言です。くつろげる大きなお風呂を作ります。姉様、どんな家がいいか教えてください」


「もうケビンたら。ケビン、絵に書いてもらった方がわかりやすいわ。それを見ながら要望を言えるかしら?でも、お風呂はあなたに任せるわ。あなたの思い描くお風呂を作ってちょうだい」


 顔を真っ赤にさせた姉様、恥ずかしくなってしまったのか、すまない。僕がくつろげるお風呂を作るぞ。


「わかりました。期待に応えられるようなお風呂を作ります、姉様」


「き、期待なんてしてないわよ」


「では、姉様、ゼーファンお義兄様、レオン様、カーラ様作りに行きましょう。でも、カーラ様、カーラ様はこちらの屋敷のほうがいいですか?お祖母様や母様ところの方が行き来しやすいですか?」


「そうね、私達はこちらでいいわ。どうせ、この人は飲むので忙しいしょうし」


 そうだよね、お祖父様たちは飲んでいる。そう、毎日飲んでいるだよ。カーラ様が怒っているのは無理もない。


「そうだわ、ケビン。このお花が咲いている間にガゼボを作って欲しいわ。そうすればお花を見ながらお茶ができるわ。カーラ様と一緒にお茶ができるわ。ケビン作ってもらえるかしら」


「お祖母様、仰せのままに」

 

 女性陣には逆らえない。言われたことを頷くしかできない。


「ケビン、ここでは大騒ぎできないから、飲むことのできる部屋を作ってくれないか?」


 お祖父様達が飲み部屋を所望しているが、入り浸って飲み過ぎも困るので却下だ!


「なぜだー、ケビン。いいじゃないか」


「お祖父様達、それを作ったらずっと呑みほうけていますよね。飲んだくれはだめです」


 カーラ様やお祖母様が頷いている。


「あなた達、そんな部屋を作る条件は、お酒の量の制限です。無制限に飲めるとあなた方は収拾がつきません。どうなのですか!あなた!」


 うちのお祖母様がお祖父様とレオン様並びにギダンさん達に怒っている。父様もとばっちりを受けているけど、一緒に飲んでいるからしょうがない。


「わ、わかった。毎日飲む本数を決めてくれ!それならいいだろう?な?エメリア」


「ケビン、毎日本数を制限できればいいわよ。あなた方は飲むとうるさいから、メルシーやルーナの静養の妨げになりそうだわ」


「面目ない」


 お祖父様の立場がよくわかる場面だ。お祖母様は強い。逆らえないよ。


「では母様、ルーナゆっくり休んでいてください。産後の体は大事にしないと後にひびくのでゆっくり養生してください」


「ケビン、あなたはその知識はどこからあるのかしらねぇ」


「スキル?ん?ですかね。頭に浮かんでくるのです」


 誰もがそんなスキルあるのかーいって感じだったけど、スキルで押し通す。


 さぁ、姉様夫婦、お祖父様達と屋敷を出て、家を建てる場所を探すと言っても本邸の隣あたりかな。


「姉様、本邸に遠くもないこの辺りに作るのはどうですか?本邸につながる通路も作りますので、外に行かなくても出入りできる別邸でいかがでしょうか?ゼーファンお義兄様も本邸よりもくつろげる別邸を作りますよ。ですが、お祖父様達に誘われて毎日飲みに行かないでください。姉様第一に考えてください」


「ふふっ、ケビンはクラウディア大好きっ子だな。俺の方が好きだけどな」


 おー、ここで惚気ですか。犬も食わぬと言いたいところだが、怒られるから黙っておこう。仲がよろしいことで。


「惚気はいいのでここでいいですか?」


「ゼーファン様、もう兄弟の前でそんなこと言わないでください。恥ずかしいです」


「あははは、ケビンのクラウディアを思う気持ちが強いのがわかって嫉妬してしまったよ」


 おい、弟に嫉妬してもしょうがないだろう。まぁ、嘘だとわかるけど。


「はい!お互い愛し合っていて良かったですね。姉様。はいはい、ではここでいいですね」


「もう、ケビン、投げやりにならないでよ」


 リア充どもめ。気持ちを切り替えてお祖母様達。


「お祖母様、この花園の中にガゼボを作ろうと思います。花園へ行きましょう。色々カーラ様にもお花を紹介したいです」


「まぁ、ケビンちゃん。ありがとう。これほど美しい庭園初めて見たわ。ここにガゼボを作ってくれるのね。ここに滞在中は心穏やかに過ごせそうよ。辺境伯ではいつも気を張っていないと過ごしていけないからありがたいわ」


 母様に作ってもらった花々が美しく咲いている。これもルガリオ達のおかげだ。


 そうだ、バネを作っているのだから庭園にトピアリーをしてもいいのかも。某有名なネズミさんはここでは通じないか。普通に三角錐のような形、芸がない。神獣をデザインするか。フェンリル、うーん、悩むな。花のトピアリーも綺麗だからそれも考慮しよう。



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