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42 今までのことを整理しよう

 今、農作物のほかに領地で盛んに行っていることはお酒だ。これはお祖父様に任せるはずが父様まですることになった。水精霊達がきたことで余計活気づいてしまった。それなので大麦、アポー、ポテいも、スイートポテ(母様に種を作ってもらった)作りと畑に広がっている。貯蔵施設も拡大された。


 母様は僕がお願いしている種を作成している。それと共に水精霊たちのお水で作る化粧品をお祖母様と手掛けている。そしてお腹がだいぶ大きくなった。あと少しで出産になるので、いつ産まれてもいいように出産準備をしている。


 僕も肌着、おくるみ、新生児用ロンパースなど縫いまくった。オムツは昔ながらの布なのだ。これをどうしようかと考えた。紙おむつがほとんどだった日本。昔ながらの布を使う人もいたが大変なんだよ。姪っ子の時やってみようとなったが、いやはや大変大変。結局紙おむつが便利だなぁと思った。

 異世界転生のラノベでは高分子吸収剤はスライムだ。スライムを活用して作れるのだよ。作り方は知らん。ここは俺のスキル、鑑定、クラフト発動!兄様達の魔法を駆使して制作。結局兄様達の協力を仰ぐことになったのだ。ロナウド兄様は商機を逃すか!という気迫を感じた。着々と産まれてくる赤ちゃん用品が整ってきた。


 お祖母様は快適綿の実用性を始めた。今は寝具だけでいい。ほかに洋服にも手がけるようになった。特にドレスやアクセサリー。デザインは僕が提供してお祖母様たちが考えている。


 イーサン兄様は魔道具。これもまずは自分たちで使って、周りが興味を持ってくれたらいい。徐々にジワジワと広がりを見せればいいと思っている。シャワー、ポンプは最優先で考えてもらう。まだ施設が作れていないので不便だ。早めに作ってあげないと。


 ロナウド兄様は本格的に商会を立ち上げることになるがクラウディア姉様の嫁ぎ先のスティングレイ辺境伯への討伐応援後なる。そこでイーサン兄様が作った魔道具やリバーシ、ポーション、お酒など商会を通して商談していくことになる。そうそう、僕が初めて執務室で仕事をした時の木材はそろばんを作り父様達に便利がられ、これもまたイーサン兄様に王都でつかってもらうことにした。


 イーサン兄様は王都へ戻っていった。アイマスク、昼寝用枕、テーブルクロスを執務室で使っていたが、なぜかみんなでアイマスクと昼寝枕、ぬいぐるみを使い回しをしているらしい。ぬいぐるみは癒されるというか抱き枕要素もある。それに綿は快適綿だから余計心地がいいだろう。アイマスクなどは同僚や宰相様に注文できないかと相談を受けているらしい。それはまだしないよ。商品にはしないかな。家族だけが使っていけばいいと思っているけど、他の人が使って兄様の疲れが取れないのはヤダな。どうしよう。


 そしてリバーシや将棋、チェスなどはとうとう商品化することにした。兄様達の周りがうるさいので売り出すことにした。商会立ち上げ後だけどね。


 と、まぁ、こんな感じで日々過ごしている。事務仕事が増えたので忙しい。やっぱり、商品を思いついて作るたびに忙しくなるので自分の首を絞めているようなものだと思うつくづく思う。父様は僕に事務仕事を丸投げし、お酒造りと魔獣の間引きに精を出している。


 父様に苦言を言うとお前も丸投げいつもしているではないか、そちらの方が大変だと言われてしまい、な、何も言えねぇ。


「トリニティー、確かここは父様の執務室で、父様の机で、僕の机はあっちの小さい方だったと思うんだけど、なぜ僕がこっちに座っているのかな?」


 今、僕が座っているのは父様の大きい机。山盛りの書類に埋もれている俺。


 父様はお酒の方に呼ばれて行っている。商談方があるそうだ。


「ケビン様の方が処理が早いのでこちらに座っていただきました。旦那様もこれからそうして欲しいと仰っておりました。最後に印を押すだけにしておいて欲しいと言うことでした」


 なんだとー、僕がこれを処理するのか?確かに書類を見ると僕が今まで丸投げしたものが形になり、書類となっている。僕か?僕がやるのか。


「はぁ、わかったよ、頑張るよ」


 僕は赤ちゃん用の肌着に刺繍とぬいぐるみを作ろうとしたのに予定が狂った。


 早く、ロナウド兄様が商会を立ち上げてくれれば、この書類はそのまま商会に行くのに、まだ姉様のところに討伐に行っている。兄様早く帰ってきてくれ。


 僕は書類をこなしていると付箋が欲しいことに気づき、これまたクラフトで作った。のりとなる原料は母様に種を作ってもらった。のりのようにくっつく素材の種をお願いしたら種ができた。母様のスキル凄すぎ。詳細を詳しくするとそのような種を作ってくれる。それこそ創造種。植物由来の成分ののり。でんぷんか?まぁそういうのでできるなら万々歳だ。母様の種、サイコー。


 付箋に注意事項を書き、父様の判断を仰ぐ。


 これをイーサン兄様に送ったところ好評だった。どこが誤っている箇所が確認できるし人に伝えられると言っていた。ただ机が付箋だらけになっている、あるある話だ。


 なんとか書類整理が終わり、このあとは趣味に没頭しよう。疲れたよ。温泉浸かりたい。



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