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16 作ったものをみんなにプレゼン

 イーサン兄様のタレ目アイマスク。これを見たイーサン兄様の顔が明らかに呆れていた。がしかし、さっそく付けてもらい、体験してもらった。ウケる、寝ているのに目が開いている風。みんなクスクス笑っている。兄様似合うよ。


 しばらくして起きた。


「なんだこれは。少し寝ただけでスッキリする。体の調子がいい」


「イーサン兄様、疲れが取れるからと言って仕事をやり過ぎてはだめですよ。あくまで昼寝用ですからね。短時間で疲れが取れるように祈りながら縫ったのですから」


「ありがとう、でもなんでこんな変な目なのだ」


「いや、兄様は真面目だから笑えるなぁと思って作ってみました。すごくお似合いでしたよ!」


「笑えるのはこれを見た周りだろう!全く。でもありがとう。本当に起きた時スッキリ寝た感じがしたのだ。それも体が軽くなる。これは毎日してみるよ。ありがとう。枕も同じ効果なのか?」


「そうです。机でうつ伏せで寝られるようにです」


「どちらも試してみよう。この枕は折り畳んでいるのを広げても使えそうだな」


 イーサン兄様、まずは仕事を酷使しないようにするのが先決ですよ。ブラック職場はダメですよ。


「あとで感想を聞かせてください、イーサン兄様」


 イーサン兄様にアイマスクと快眠枕を渡し、次、ロナウド兄様。


「今度はロナウド兄様。ロナウド兄様には、魔導士でもあり商人でもあるので、オシャレにハンカチとクラバットです。商人の時はこれを胸ポケットから出すようにしてください。あとクラバットに刺繍をしてあります。刺繍を見せるように巻いてください。クラバットの方は家紋、ハンカチには虎と鳥にしました(厳密には朱雀と白虎だけど)。魔導士で討伐の時怪我をしないように、商人の時はうまくいくように祈りを込めて縫いました。今度マントにも刺繍をさせてください。マントを広げた時にさりげなく、刺繍が見えるように作りたいのです。刺繍させてください。まぁ、背中にロナウド見参という刺繍でもいいですが、かっこいいと思うのです。どこへ行っても、ロナウドが来たとわかるように、と」


 話の途中で頭をゴツンとされた。父様だよ。調子に乗って喋ってしまったから怒られてしまった。気を取り直してロナウド兄様に渡した。


 ハンカチとクラバットを見て、驚いていた。ブツブツとこれ虎と鳥か?神獣ではないのか?など言っているが気にしない。


「ありがとう、ケビン。肌身離さず持っているよ。ところで父様達は何をもらったの?」


 父様は足につけているミサンガを、母様は今しているチョーカーを指した。


「このミサンガは優れものだ。だから騎士達にも作ってもらいつけさせている」


「父様、それは単なるお守り程度です。過信してはダメです」


「わかっているよ。ただ危険察知能力が優れたのかはわからないが、危ないことに遭遇しても簡単に処理できたり、小さい傷などは治る、魔力など回復が早いのだ。だから騎士や魔導士達にもお守りとして作ってもらったのだ。それに、大きな怪我や魔力枯渇状態から回復後、このミサンガ?が切れるんだ。役割を果たしたという感じなのだ」

 だから、切れるのが早いのか?このところ多く作っているなぁと思っていたのだ。でも、本当にお守り程度なのになぁ。


「ケビン、俺の分も作ってくれないか?討伐の時につけていきたい。数本作ってくれないか?」


「ロナウド兄様、そんな危ない討伐があるのですか?それじゃぁ、もっと願いを込めなくちゃ!」


「ふふふっ、ケビン、俺の身を心配してくれてありがとう」


「ロナウド兄様達が大怪我などしたらやだもん。強く願いを込めるね」


 頭をワシャワシャ撫でられた。髪の毛がぐちゃぐちゃだよ。


「ケビン、もう遅くなったわ。もう寝なさい」


「そうだな、ケビンもう寝なさい。わしらの分のミサンガ?も作ってくれ。また明日はもっと忙しいのだろう」


「そうだった!お菓子いっぱい作らなくては。それでは、おやすみなさい」


 この後も酒を飲むのだろう。長い長い夜なんだろうなぁ。お子ちゃまな俺は寝るよ。


「「「「「「おやすみ、ケビン」」」」」」


 本当に明日来るんだよね?明日ねって書いてあったから。いっぱいお菓子と食べ物を作って置いておかないと。どれだけ食べるのだろう。



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