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15  みんなに近況報告会

 両親(ジュリは寝ました。俺も気疲れして眠い)、爺婆、兄様達、執事、侍従、メイド、みんなで飲めや歌えや(歌わないけど)楽しんだ。母様の作った種から出来た野菜を使った料理。本当に美味しい。魔力も入っているのだろうか?


 トマトソースはやっぱり万能だ。どの料理にも合う。スープはビシソワーズにした。美味し。ポテトフライもあるよ。そして深い沼にハマるのが、マヨネーズ。調味料は万能。


 みんな!ジャガイモを食べる時、不審がっていたが、お祖父様が気にせず食べて、美味いを連発したのでみんな食べ始めたわけですよ。ジャガイモは美味しいのに。


「ケビン、本当に美味い。この料理、調味料、王都のタウンハウスに持ち帰ってもいいか。レシピくれるか?」

 兄様達、大絶賛。


「まずは特許申請をしたほうがいいですよ。この調味料は美味いです。全て商売は私を通して欲しいです。私が窓口になります」

 さすがロナウド兄様だ。商人だよ。


「登録したらレシピ持って行ってください。そしてイーサン兄様。ロナウド兄様。後でプレゼントがあります。兄様達の健康と怪我がないように作りました。楽しみにしていて下さい。お祖父様とお祖母様にはこれから作ります。そして父様、母様、明後日あたり精霊様が大勢くる予定です。準備しないといけないです。どのぐらいのテーブル用意したらいいですか」


「えっ?ケビンが作ったのか?それに精霊様?精霊様って何?父様一体何が起こっているんだ?」

 執事やメイドなどみんな知っているので、食べながらみんなに聞かせるように父様は話し出した。


「ことの発端はケビンだ」

 父様その言い回し、その勿体つけたような、それでいて僕が原因のような言い回しやめてほしいよぉ。みんなが僕をみるじゃないかー!


「そのケビンが大怪我をしたんだ。数日意識不明だったのだ。あの時は生きた心地がしなかった。意識が戻って、反省したのだろう。兄達が頑張って働いている、自分も何かしなければと思ったと。まぁ、脛を齧って生きていきたいから頑張ると言っていた」


 みんなの目が、父様、言い方!もう少しオブラートに包んだような言い方はないのか!ないかな? 


「そして土精霊様をお菓子で釣ると言っていた」


 だから言い方!オブラートに包もう。もっと、こう土精霊様を敬う的な言い方はできないだろうか。お菓子で釣るだなんて、言ったけど言いましたけど、あからさまにみんなに言わなくてもいいじゃないかぁー。


「それからだよ。ケビンは魔力量が多いので、自分の魔力をお菓子に流し込むことを考えだし、自ら厨房に立ちお菓子作りや料理をし始めたのは。そしてメルシーのスキルに気付き、穀物類を増やして行ったのだ。本当に土精霊様がつれ、あっいや、お越しいただいたのには驚いた。その時来週来ると言っていたのだが、毎日お菓子とジュースのお供えをしているのだが、毎日食べに来るらしい。そして来週来ると言っていた時期が明日なのだ。それもケビンが土精霊様に手紙で聞いたところ、今度は30人ぐらいでお越しになるかもしれないということなんだ。お菓子作りとテーブルを用意しないといけないのだ。ここまで一気に説明したが頭がついて来れるかな?それともご飯を食べ終わったらもう一度ゆっくりするか?」


 みんな、なぜか僕を見るんだよ。それも痛い子を見るような目。蔑みとかそういう目じゃないんだ。この子はまったくー、というような目なんだよ。トホホだよ。問題児扱いか!


「がはははっ、ケビンすごいじゃないか!よく考えたな。我々は精霊は見たことがないからなぁ、想像上の土精霊様をお菓子で釣ろうだなんて考え、子供ののびのびした発想じゃないか。でも、やっぱり精霊様はいたのだな」


 お祖父様、やっぱりポジティブな人だ。残念な子とは思っていないな。よしよし。


「父上、精霊様はケビンの部屋に来るのですか?」


 おっ、ロナウド兄様が興味を待ったか?


「そうなんだよ。ケビンの部屋の窓際に小さなテーブルを作ってそこにお菓子とジュースを置いていたのだ。今回は人数が多いとケビンが言っているので窓際近くに大きなテーブルを置いて、そこにお菓子とジュースを置いておこうと思っている」


「あっ、そうだ、テーブルクロス、もう少し大きいものを作ろう。あー色々やることが多いなぁ」

 ボソリと独り言を呟いたつもりがみんなに聞こえていた。


「ケビン、そうだな、いっぱいやることが多いなあ」

 こめかみをぐりぐり押している父様だった。


 夕食を食べ終わり、談話室に移動し、そこで兄様へのプレゼントを披露した。



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