104 けいばについて話し合う3
僕は温泉を作るためにルッツ達を呼んだ。
「ルッツ達、お菓子食べなよ。公爵家のお菓子も美味しいよね」
「「「うん!」」」
「食べながら聞いて。この領地に温泉ある?」
「うん、あるよ。温泉だす?効能は一緒でいい?」
「そうだね、疲れ、美肌、傷などかなぁ」
「いいよ。大丈夫だよ」
「その温泉は馬にも効く?」
「動物達にも効くよ。山奥には温泉があって、動物達も入っているよ」
猿が温泉に入っているようなああいうのか?やっぱりそういうところはあるのだな。馬用の温泉も作ろう。馬だって競争をして疲れて体壊すのは良くない。
「ライアン様、競馬をするために商業ギルド、冒険者ギルドを巻き込んで大きいお祭りにしてしまえばいいのではないですか?商業ギルドには屋台など食事面などを、冒険者ギルドには護衛兼警備をお願いするのです。競馬場や宿泊場などはまぁ僕がつくります 。賭け事をしなくても領民が見られるように客席を作ります。あとは食べ歩きできるようなもの。だんご、チョコバーナナ、たこ?焼き、アイス、唐揚げ、ポテイモ揚げ、串肉、クレープ、肉まん、揚げ小籠包、いちご飴、大判焼き、ポテイモバター、ベビーカステラ!かき氷もいいなぁ。食堂を作って食べる人もいるかもしれないからそこも力を入れよう。あとは土魔法士さん達に道の整備してもらうかな」
みんなポカーンとしている。
「ケビン、待て待て、話が全くわからない。そのたべあるき?と言うものと色々言っていたが唐揚げと肉まんとポテイモ揚げ、串肉しかわからなかったぞ。他に言っていたものも食べ物なのか?」
「父様、まだ作ってないものも多いですね。あははは、さっき言っていたものは全て食べ物です。道具がないとできないものもあるのですけど」
と言ってイーサン兄様を見たが怪訝そうな顔をされてしまったよ。
イーサン兄様がまた忙しくなるのか、と呟いていた。うんうん、道具を早く作ってもらわないとできないからね。練習しないといけない。ベビーカステラはキャラクターのものがいいけど、普通の楕円形のでいいのかな。ベビーカステラとたこ?焼きとイカ焼きは必ず屋台で買う。姪っ子は落書きせんべいにハマっていた。カラフルな色を自分で配色して楽しんでいたなぁ。そう言う子供達も楽しめる屋台はいいよね。紐に景品をつけて引っ張るゲームやピンボール、ピンボール楽しいよね。かき氷の道具も作ってもらうおう。自動ではなく手でぐるぐる回すのが良い。あー、氷だ、氷はどうする?イーサン兄様に冷凍庫、ロナウド兄様に氷を作ってもらわないとダメじゃん。なんだか作ってもらうことが多いなぁ。
「イーサン兄様、ゲームも作って欲しいです。道具も色々作って欲しいですね」
イーサン兄様ごめんね。ピンボールとベビーカステラ、かき氷は作って欲しい。またまたまた、イーサン兄様にお願いすることばかりだ。
「ケビン、ピンボールのげーむ?とはなんだ?」
絵に描いて教えたよ。
「ざっくりと言うと四角い箱、ボールが入る穴、穴は9つぐらいでいいかな。そしてレバーはバネでボールを弾くような感じ、ポールを穴に入れていくの。一列揃えば景品一つ、ボールが終わったらおしまい。別のレバーを引くと、ボールが下に落ちて手元に回収できる感じ。そう言うのを作ってください。簡単にできると思うのです」
ピンボールはやりたい。温泉の街にも射的場やピンボールやレバーで打つパチンコがあったんだ。懐かしい。
「ケビン、あえて聞くがどうやって作るんだ?」
「え?イーサン兄様達に任せます。僕はわからないので、てへっ」
「てへっじゃないよ、てへじゃ。可愛く言ってもダメだ」
イーサン兄様、またか、と項垂れている。僕の説明でなんとなくわかると思うんだ、多分。
「ふふふふ、ケビンくんに振り回される未来だな。そして聞いていて楽しくなる。ステファン、総力を上げて街を整備し、けいばと街をあげての祭りにするぞ。ケビンくん、土魔法士が道を整備できるのか?」
「はい、それらは父様とロナウド兄様に聞いてください。とても上手なので!」
また、丸投げしてしまったが僕は魔法が使えないし、こればかりはしょうがない。うんうん。
「そ、そうなのか。ではルーク、ロナウド、教えてくれるだろうか?ステファン、計画を立ててくれ」
「はい、父上。ですが、大きな要素はフォーゲリア伯爵家の協力がないと始まらないと言うことですね」
「ルーク、すまんが手を貸して欲しい。この通りだ」
ライアン様、ステファン様、フレッド様が頭を下げてお願いしている。父様があわてふためいている。そして僕たちの方を見たのでみんな頷いた。協力しまっせ!
「ライアン様、頭をお上げください。私こそ、ライアン様に数々の御恩がございます。フォーゲリア家総出で協力させていただきます」
「すまない、ルーク、そしてみんな。西地区をどうにか活性化するために協力を頼む」
皆で臣下としての礼をする。




