プロット
※原稿は現在、序まで完成しており、破と急はまだになります。
序:22歳日本の大学生、哲真はロリコンである事に苦悩し、海に飛び降り自殺した。
と思われたが、気づいた時には別の世界にいた。
そこは哲学者が異能力者となった世界。そこで哲真がロリコンとなった原因である初恋の幼馴染、海月と瓜二つな銀髪のロリ、ルナ・デカルトと出逢う。
彼女を襲うギャル、キルケゴールに異能で襲われるが、哲真は日本の友人の年上のお姉さんにいなから異能を授かっていた(彼女の正体はニーチェであり、哲真を異世界に送った張本人だった)。
ニーチェの「異能無効化異能」と「追い込まれると強くなる異能」でキルケゴールを撃破。傷だらけの哲真をルナは「疑った事柄を真実に書き換える異能」で傷の存在を疑い、治す。
その後ルナの城へと向かい、ルナのメイドであるフラン・ベーコンに手錠をかけられ事情聴取される。
結果、哲真が味方であると判断。彼はルナの護衛に命ぜられる。
哲真は、この世界は女性だけが異能を手にした事で男女のジェンダーが逆転した世界だと知る。
ルナを含め、7国の王様が存在するが全員女性。彼女らは元々哲人王だったニーチェの弟子だったが、彼女が失踪した事によって次の哲人王を巡り、争う事に。
今、その派閥は大きく「男性を支配する」側と「男性と共存する」側の二派閥に別れている。
ルナ、フランと数日過ごす後、ある事実を知る。異能力者となった女性は10年しか生きられないのだ。
その後夢の中でにいなと再会。彼女が哲真の世界にやってきたのは、こちらならば10年の寿命から逃れられるからだ(既に老衰寸前だった)。
彼女は「男女共に生きられる社会」を自分の代わりに目指す者として、哲真をこの世界に送り込んだのだ。
哲真はルナを、10年の寿命という因果から解放する事を決意。
破:キルケゴールと再戦。彼女と拳を交わす哲真。闘いの中哲真は、キルケゴールがかつて父親に性被害に遭いかけた事を知る。
そこから男性を憎むようになり、女性主導社会を目指すようになった。
哲真のルナへの感情を知った彼女は「小さい女の子を性的な目で見るケダモノが!」と罵られながら殴られる。
哲真はこう応える。「彼女を大人になるまで愛せたらどうだ? それでもロリコンか?」と。
哲真の瞳の中に「ルナを大人になるまで愛し続ける覚悟」を見た彼女は呆然自失となる。
他の敵と戦っていたルナとフランがその場に追いつく。
だが次の瞬間、新たな敵エマニュエル・カントが現れた。
カントを見たルナは怒りを爆発させる。ルナの兄はカントに殺されたのだ。
異能を人殺しに使えないルナはその制約を打ち破る為、自分の異能を頭にあてがい、「自信の無い自分の存在」を疑い、自己洗脳する。
結果、内気な性格は外交的に。引っ込み思案な性格は傲慢に変わる(肌も白から黒く染まる)。
暴走するルナは哲真に「好き好き大好き!」と思いの丈をぶつける。
その後邪魔者のカントを即死させる為掴みかかろうとするが、
カントの異能は「一つの事柄を相反する事柄へ書き換える」能力。彼女の視界に移る空気中の酸素を二酸化炭素に書き換える事でルナ含めその場の皆を気絶させる。
哲真、カントに拉致される。
急:カントの城で丁寧に饗される哲真。彼女はニーチェから異世界の存在を教えられていた。ニーチェが異世界人を送り込んで来る事を予め予期していた。
彼女の目的は異世界…哲真の世界に行く事。
そこで核兵器を手にし、完全な女性統治社会を作る事。
異世界に行く為には哲真とルナの力が必要なのだと。
カントは異能で哲真の異能無効化……「神殺し」の異能を神を生かす異能……「他者の異能強化」へと上書きする。
カントの計画は、哲真にルナを強化させ、彼女の異能で異世界へ行くつもりなのだ。
「お前の手には乗らない」とカントを拒絶する哲真。彼女は言葉巧みに彼のトラウマを開く。
哲真は小、中学生の頃から親や教師に無理矢理勉強させられてきた。良い大学に行き良い人生を送れば、好きな人と結ばれると言われ続けて来た。
だが、哲真は東大に入ったにも関わらず海月と結ばれなかった。小学生の海月への想いが六年間という中高での勉強時間で募っていき、小学生くらいの少女しか愛せなくなった。
ロリコンを社会は許さない。社会のルールが哲真をロリコンに仕立て上げたにも関わらず。
カントはこう囁く。「そのルールを決めた偉い連中も皆、男だろう? 社会に復讐したくないか?」と。「今の君ならば社会のルールを変えられる。ロリコンが許される社会を作ろう」と。
哲真、カントに洗脳される。
その後、「男性との共存」を望む側の王を仲間に集め、ルナ達はカントの城へやってくる。
そこにカントと洗脳された哲真がたちはだかる。
哲真と拳を交えるルナ。「君と結ばれる事が許される社会を作るんだ」と叫ぶ哲真に、ルナは「私が大人になったら私を愛せなくなりますか?」と問う。
哲真は強く否定する。ルナの言葉と抱擁により哲真は正気を取り戻す。
仲間達がカントに倒される中、哲真はカントに上書きされた異能強化の異能を使い、ルナの異能を強化する。
ルナは異能で「弱い自分の存在」を疑い、自分を強化。覚醒する。
カントを倒し、気絶させる。
平和が訪れたかに思われたが、ルナのオーラは暴走。弱い自分を疑う効果を止める事が出来なくなっていた。
このままではオーラで彼女は圧し潰されてしまう。
カントが気絶した事で哲真の異能は強化から無効化に戻っていた。
必死にルナにしがみつき、異能を無効化していく。
だがこの世界の異能の使用は血を媒介にしている。自分の全血液と引き換えに、ルナの暴走を止めるが、哲真は死ぬ。
エピローグ1:にいなは哲真が死の間際になったら現実世界に戻れるよう予め仕込んでいた。
3年後、哲真は日常生活を送っていたが、必死に異世界に戻る方法を探ろうとする。
にいなはこの世界に長くい過ぎた影響で異能を失っていた。再度彼女に送って貰う事は出来ない。
ルナは今頃15歳。哲学者の寿命のルール通りなら、後5年で老衰してしまう。
そうなる前にあの世界に戻らなくてはいけないが方法が見つからない。
そんな葛藤の中、塾講師のアルバイトを始めた哲真。
そこで高校1年生女子の担当となる。彼女は挨拶の日、こう哲真に言う。「私を王様にしてくれるって約束でしたよね?」—そこにはロリと呼ぶ程には幼過ぎない『少女』の姿があった。
エピローグ2:異世界側。三年の時を経て成長したルナは、「弱い自分の存在を疑う」異能を暴走無しに使いこなせるようになっていた。
「哲真の居ない世界にいる自分の存在を疑う」事で、哲真の世界に行く事に成功。