表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

⑨大京の物語 想像の詩人

ヨシくんが無事に帰還しました 差配人から劇団員に予想外の吉報がもたらされますヨシくんの芸名がサラッと明かされます もっとも賢明な皆さんには この短編の冒頭①に目を通してニヤリとされた方が多かったのではないでしょうか?

やっとの思いで劇場に戻ってきた。きーちゃんが飛びついてきた。なんか知らんがわぁわぁ泣いている。大げさ。期日には遅れると差配人には伝えてあったし。もちろん大目玉をくらったが。いやあの時は受話器から差配人の首がにゅっと飛び出してきたかと思った。皆がワラワラと劇場前に集まってきた。クルマを取り囲む。山田先輩が心配したぞ。と一言。あやかがあごに手をやりながら近づく。いいクルマだな。クルマを移動させた後。楽屋であらためて謝罪した。一足先に戻ってきたあやかが急きょ代役をつとめたということだった。営業先でもあやかは不眠不休の活躍をしていた。みちのく秋田でのイベントに飛び入り参加したところ野外で千人もいようかという場で千本桜を歌って踊ったそうだ。野外とはいえ大人数での集会は禁止されているので相当スリリングな経験だったらしい。エリザベス島の出張公演よりも盛り上がったらしい。お留守番のきーちゃんは得意の占いで何度カードを引いても悪い結果しか出なかったので、ほとんどパニック状態だったという。突如差配人が勢い良く戻ってきた。おいお前ら喜べ!両国の天下泰平堂でのお披露目公演が決まったぞ!自分らは一瞬何を言われたかわからずポカンとしていた。泰平堂ってあの大江戸の泰平堂でっか?山田先輩が返す。そうだ。歓呼の声が沸く。あやかがコブシを突き上げる。山田先輩が小さめのガッツポーズを何度も繰り返す。自分もあごの下で両手首を合わせるルンルンポーズ。きーちゃんも泣き止んで泣き笑いをしていた。おお、美優紀みゆき!無事だったか。差配人が今気がついたみたいに声をかけた。自分もあらためて謝罪の言葉を述べたがそんなものも吹っ飛ばしてしまうほど皆んな興奮していた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ