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ライト様



「アレン、君には失望したよ。」


私の後ろから不意に声がした。

芯のあるとても透き通った声。とてもきれいで甘い声だった。

きれい という言葉で片づけていいのかすらわからないほど、美しい声。

だけど、なぜかなじんでいる声。私はこの声を聴いたことがある。

どこで?


わからない。


私は、その答えが知りたくて、思いっきり振り向いた。


「アレン、レイラ嬢に失礼ではないか。ほら、こんなに美しい女性を泣かせて。」


「.....!!」


この人、知っている。

金髪に相手の心を奪ってしまうかのような美しい瞳、

筋が通った鼻、

なんて整っている顔なのでしょうか。

高貴なオーラをまとっている。

それに、誰もが夢見るような言葉を添える。

この世の女性はすぐに恋におちてしまうのではないでしょうか。


やはり、この方は、

お隣の国の第二王子、ライト様。


「ラ、ライト様!?先ほどの非礼は心から謝罪します、大変申し訳ございませんでした。

し、失礼しました!」


あらら、アレンはすぐにどっか行っちゃいました。



っじゃなくて、.......



「あの、助けていただきありがとうございました。」


ほんの少しだけドキドキしながら、お礼を述べた。


「もっとガツンと言いたかったんだけど、立場的に...」



「.......ふふっ、ライト様って見た目よりお茶目なのですね!」


ライト様はもっとかたぐるしくて、少し怖い人なのかと思っていましたわ!

でも、めちゃくちゃお茶目なのね!!


「そうかな、?」

キョトンとする、ライト様。

ふふ、なんて可愛いのでしょうか。

この世の女性はきっと、このギャップに萌えて恋におちてしまったのですわ。

......恐るべし、ライト様。


「あ、私、修行するので、ごきげんよう!」


ポカンとするライト様を一人置いて、私は修行する準備を整えに行った。

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