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ぼっち令嬢





「レイラ、すまないが婚約破棄をさせてくれ。」




......ああ、またか。



これで何度目だろうか。



もう、何も感じなくなった。


「ちなみに、理由を聞いてもよろしくて?」


「......お前は周りに迷惑をかけすぎなんだ、メイドにすべて任せればいいのだが、」


目を伏せがちに私の12代目の婚約者、ニコルはそう言った。




ああ、きたよ、その理由。何度目だ?

今まで同じ理由で婚約破棄をさせられてきた。


「...そうですか。わかりました。」


できるだけ、傷ついているのがわかりにくくするために冷淡な口調で私は言った。


これでも、結構傷ついているのだ。



涙目になっているのを隠すように下を向いた。


「もし、お会いすることがありましたらまた笑顔で会いましょうね、」


そう言って、ニコルに背を向けた。

一歩ずつ、遠ざかっていく。

そのたびに、ニコルと過ごした日々が鮮やかによみがえる。


ああ、さようなら、ニコル。お会いできてよかったです。






***





「うわぁぁぁんっ!!、」


「レイラ様、そんな泣かないでくださいよ!きっといい出会いがこの先、ありますよ!!」


自室でうずくまって、思いっきり泣く私。

それをカバーしてくれている、親友でもあるメイドのメアリ。


「っも、もう、十二回目よ!?婚約破棄。」


「っう、、そうですけど、、、」


「もう、自分が惨めすぎるわ!!」




「.....」



「.....」



黙りこくる二人。



「っそ、そうだ、!私、他人に迷惑をかけないように修行するわ!」


「はい、、?」


「ほら、私は他人に迷惑をかけすぎて婚約破棄されてきたでしょ?」




「は、はぁ」



「私、絶対に婚約破棄をしてきた相手を見返してやるんだから!!」


天に向かって、ガッツポーズをするレイラ。


ぼっち令嬢はこの先、どうなるのやら。




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