おまじない
子どもの頃って結構転ぶ機会が多くなかった?
身も軽いし、あっちこっち走り回るし、注意力散漫だし、落ち着き無いし。
まして何かの激しいスポーツしてる子ならしょっちゅうだよな。(これは大人でもかもね)
でも、誰もが決して好きで転んでるわけでは無い。
転んだら痛いし、膝小僧だって擦りむける、血もにじむ。
思い出すな~‥‥‥恐る恐る湯船に浸かろうとすれば、
『ひっ‥いっいいっ、うっ、ううっ‥‥』と、染みてうめいてしまう飛び上がる痛さ!
ぎゅーって傷口を手のひらで押さえても、結局染みまくり無駄っちゅうーあれな。
どうよ、思い出した? あの痛み (>ω<。)
傷口はさ、治るまで時間もかかる。風呂だって数日は染みて痛い。
もちろん、誰もが転んで怪我すんのは回避したいって思うよな~。
*****すっごく懐かしき変な思い出*****
俺が小学校の1年だか2年生の時、こんな噂がクラスに広まった。
『ありんこは絶対に転ばないだろ? だからアリを食べると転ばなくなるんだって!』
(本当にアリさんは転ぶことがないのだろうか? 俺は未だにそれについて真実は知らんけど)
当時のかわいらしい小学生たちは思ったのだった。
──そうだよね、アリって平たいフォームだし、足が6本もあれば確かに転ぶことはないかもしれないね‥‥‥
まあだからって、大半の子は、なにそれ気持ち悪い状態だよ。もちろん。
俺だってそうだよ。
もし噂が本当だとしても、ありんこ食うなんてマジ無理だってば。
そんなある日の放課後。
俺は一人、校舎前の木が並んでる植え込みの前で植物などを眺めていた。
そこにふと現れた同じクラスのTくん。
同じクラスだけど、ほとんど話した事もない。
彼は俺を見ながら言った。
「ねぇ、アリ食べるとさー、転ばなくなるからね!」
俺のいた小学校に生息してるありんこは、黒くてデカいのが主流だった。多分だけど1センチくらいあったと思うなー。
それ、Tくんはしゃがんでにわかにアリを探しだし、そこを歩くアリさんを発見、つまみ上げ、俺を見ながらパクッとしてドヤッとした。
「ほ~らね、これで俺はもう転ばなくなった。アリは転ばないからな!」
「‥‥‥‥‥」
俺は衝撃でつつつ‥‥と無言で後ずさり。そのまま走って帰った。
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ ホントに食べたッ!
──そこにいるのいきなり食べるって、アリって地面歩いてるし砂ぼこりだらけじゃん! 大丈夫なのッ?
その子がアリを生で食ったことに加え、アリを洗ってから食ってないことに更に一撃を食らった。
その後Tくんが転ばなくなかったかどうかは‥‥‥
ごめん、知らんわ (ヾノ・ω・`)
誰が広めたその噂 (^_^;)
噂によればクラスの何人かの男子は食った模様だった。
んな、しょーもないことしてたなんて、先生も親も知らなかっただろうな。
( ´~`)
子どもだけの世界って、あるよね。




