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【第20話】

久 々 の 投 稿

モチベについての言い訳は(以下略でお願いします

 カイラの後を追い、やっとのことで村に着いた。力を失ってから慣れていないためか、私も彼も息を切らしていた。


「はぁ……思ったより時間がかかったね。何と言うか……50過ぎたおじさんの気分だよ」

「もうちょっと……いい例え……なかったの……?とりあえず村に入ろうか……」

 

 私たちは呼吸を整えたのち、村の門、と言っても柵でできた簡易的な物の前へ向かった。門を潜ろうとすると、そこに古びれた槍を携えた門番のような青年が立ち塞がった。


「な、何者だ!盗賊か!?……いや、盗賊ではなさそうだな。失敬失敬、最近盗みが多くて気が立ってまして……」


「君の話はいいからとっとと開けてくれない?」


 門番が警戒を解いて話し始めた後、カイラがその鋭い眼で門番を睨みながら話を遮った。性格は相変わらずのようだ。


「っ…… えと、とりあえずなんでこの村にきたから教えてくれませんかね?あと名前を」


「私はフェロス……えっと……」


「僕はカイラ。冒険者なんだけどさ、依頼で魔物を追ってたら遠くまで来ちゃって、クリスタ王国に戻りたいんだ。ついでに物資を買わせて欲しくてね」


 私が理由を考えるのに困っていたところ、カイラは何食わぬ顔で嘘をついた。門番は一瞬困惑したようだったが、すぐに納得してくれたようだ。


「ならこの門を通しましょう。私は門番ながらあまり道は知らなくて……村長なら確実に知っているでしょう。ようこそ『ミビア村』へ!」


 『ミビア村』、栄えても寂れてもいない普通の村、数十人の人々が各々の仕事に励んでいる。私が世界を作った時にこんなもの作った覚えがないので、多分人々が勝手に集まってできた村なのだろう。

 私とカイラは村に入り、すぐさま門番に教えられた屋敷へ向かった。数回ドアを叩くと、中から50代ほどに見える男性が出てきた。立派なひげに威厳のある眼差し、しかしながら優しい印象、まさに村長であった。


「あなた方は……門番が通したなら怪しいものではないのでしょう。私はミビア村の村長、ラクマと申します。何か要件ですかな?」


 一瞬驚いたようだったが、村長はすぐ笑顔になり、私たちをで迎えてくれた。そのまま家の一室の奥へ導かれ、流れるまま席についた。村長の奥さんらしき人がお茶も入れてくれた、ただの旅人にここまでするなんてどれだけ優しいのだろうか……


「私はフェロス、こっちはカイラです。クリスタ王国への道を知りたくてここを訪れたのですが……」


「クリスタ……?あそこへ向かいたいのですか?まあ何か事情があるのでしょう。深く詮索はしませんが……」


 村長はクリスタの名を聞いた途端、急にしかめっ面になったが、一息ついたのち地図を持ってきてくれた。あの様子から、クリスタで何かあったことが伺える。カイラも気付いたようで、私に目配せをしてきた。


「これがここ一帯の地図になります。この道をまっすぐ行って、森のあたりで右……北の方へに曲がればば見えてくると思います」


「ありがとうございます!」


「いやいやとんでもない。クリスタに行くということは、何か大切な使命か何かがあるのでしょう?あなたたちの旅にどうかご武運を」


 村長に道を教えてもらった私たちは、深々と頭を下げた後村長の家を後にした。その後、食料や装備を確保するために村の商店へ向かった。木や藁でできた露天には、わずかに果物や道具などが並んでいた。幸い資金は(なぜか)十分あったので、村の人も快く取引してくれた。


「ま、こんなしょぼくれた村でもそこそこ資源はあるんだね」


「はぁ……あんたの口の悪さはどうにかならないの?」


「事実なんだからしょうがないだろ?必要なものは大体集まったし、とっとと出ようか♪」


 相変わらず……はぁ……カイラの情緒に困惑しつつも、私たちはクリスタへ向かうべくび門へ向かった。


「ああお二方、またいらしてくださいね、小さな村ですがここで取れるトマトは絶品で……」


 再び門番に出会った。すっかり誤解も解け、色々買い物もしたからかかなり有効的な態度だった。


「……まあ、気に留めておくよ」


 再びカイラがピシャリと呟く。相変わらずだ。しかし口ぶりからして、多少は気がおさまったようだった。彼の目つきからは先ほどのような刺々しさが薄れ、それでも全てを蔑んでいるような軽薄さが感じられた。正直私がなぜこんな奴と一緒に旅することを決めたか私でも理解できない。

 

「じゃあ、私たちはこれで!」


「世話になったよ」


「あ、はい!ご武運をーー」


 門番に別れを告げ、私たちが村を出ようとしたその時、かなり近い場所から何かが崩れるような、木材が裂けるような音が聞こえた。それは雷鳴のようであり、しかし脆く乾いた音だったことから、古い木材……おそらく村の柵が壊された音だと推測できた。


「な、なんだ!?」


 門番の青年が、驚きつつも音の方へかけていく。時間が経つにつれて、その音の頻度と大きさもどんどん増えていった。木の崩れる音は、次第に石や大地を抉る音も含んでいった。

呆然と立ち尽くしていると、突如重く猛々しい音……いや、鳴き声が響き渡った。私とカイラはお互いに状況を理解し、アイコンタクトをした。私は音のする方へ駆け出し……


「は?なんでそっち行くわけ?」


 ……カイラはクリスタの方へ向かった。駆け出す体制のままカイラの方を向く。顔からして、村を助ける気など側から無いようだ。


「なんでって、村を助けるためでしょ!?」


「なんで助ける必要があるんだ?もう用事はないんだし、とっととクリスタに向かうべきじゃない?」


「あんた……それでも勇者か!いやクズ勇者だったわ!くそう!」


 あまりに軽薄なカイラの発言に、私は肩を落とし唖然としてしまう。少し改心した?とはいえやはり性根は腐っているようだ。カイラの手を力一杯引っ張るが、力を失った今の私にはどうにもできなかった。


「嫌なら僕先に行くけど?いいよね?」


「ああもう!たまには人助けしなさい!!恩があるでしょ!」


「っ!……」


 私が躍起になって問いかけると、急にカイラが静かになり、引っ張っている方へ体制を崩した。あまりにこちらに傾くので、私も一緒に転んでしまった。


「きゅ、急に力を抜くな!怖いでしょ!」


「……わかったよ。協力してあげる」


「……へ?いきなり?」


「別にいいなら行くけど」


「あ、ああ……門番の人も危ないかもしれない、早く行くよ!」


 急に態度を変えたカイラに、つい困惑して思考が2秒ほど止まってしまった。ただカイラが協力的にはなってくれたので、彼と私はそのまま音の鳴った方へ駆けて行った。

読んでいただきありがとうございます!

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……はい、今度こそ続けてみます。やっと環境が整ったので……うん

マジでここまで読んでくれている方には感謝しかないです……今見返すと最初の方ひどいですから()


引き続き応援よろしくお願いします!

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