表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未定  作者: ヨユル
20/29

16話(ルート2 仮)

いらっしゃい

「私の名前はねーナラリィだよ」

軌道のそれた攻撃が彼女の真横を通過し、数秒後、湖に1匹の巨魚が浮かび上がった。

彼女を見て理解する。

「わぁーお兄さん凄い!」

瞬きの度に存在を見失う。

要するに視覚情報以外で彼女を捉えられていないということ。

「……今の俺の全力がこれ……」

あの空間に自然の魔力は存在していたが、いままで無意識で操作していた事を意識しなければいけないほど魔力を掻き乱すとは思っても無かった。最初は転生したてで、体が慣れてないのかとも思ったが、体に掛る負荷も変わっている。

木の葉の舞い落ちる体感時間は半日に感じる程には長いが、同時に相手の、つまり、目の前にいる少女はそんな強化された視覚情報の中で違和感無く動き回っている。

「……私ね、魔王の直属なんだよー」

「えっ……?」

「驚いた?実はね!100位なんだよ!凄いでしょ!で、お兄ちゃん、私のお兄ちゃん知らない?私はねぇー……お兄ちゃんの匂いがするお兄ちゃんにお兄ちゃんの居場所を聞きたくて生かしてるんだよ?」

「……」

「えっと……」

「……」

思考停止、否、全力の抵抗。

「ほへぇーお兄ちゃんよっわーい」

記憶を無理やり覗かれている感覚。

しかし、それは激痛を伴うものだった。

声も上げられず、逃げも出来ず、ただ脳が掻き乱される。


「もういいや!」

開放された瞬間…嘘のように痛みが消えた。

「えっと……殺さないでくれるのか?」

「うん!お陰でここら辺に居るのが分かったし!」

「ッ……」

死の匂いと殺気、それらを凌駕した敗北感。

黒いゲートが少女の後ろに現れるとゆったりと強大な何かが現れる。三体の魔族。

本気の強化状態で認識すら出来なかった少女の歩み寄り。

未だ残像が笑顔のまま滞在している。

「今日は何も見なかった、いいね?」

少女…女性とは思えないどす黒い声に心が恐怖心で満たされる。

「……」

「さっ帰ろっか」

その声に促されて意識を取り戻した頃には何も無かった。

「……怖い、怖い、怖い怖い怖い怖い……」

雨が降り出す朝方まで震え上がった。

魔王様の軽い、敵意に耐えかねて自殺に失敗した頃を思い出す。

あの頃の様な、敵意を殺気を知ってしまった瞬間。

魔王様という比較対象がなかったら自殺を決意し実行する確信がある。100位……名前はなんだったか。兎に角怖い。


「あれ、そういえばあの少年は……」

探し回った結果見つけ出したのは死体の山。

誰一人として生きていない。

死体は如何にも冒険者風の格好が多い。

漁っていると、金銭よりも必需品が多く手に入った。

鍋やコップ、防具に武器、着替えにマントが数多く。

死体の数は13体。女性が若干少ないぐらい。

1チームなのか少数のチームがここで殺されたのか。

「近くの街にこの装備で行ったら変な誤解を受けそうだな……」

比較的血の付着していないマントや服に着替え、特徴のない剣や短剣、リュックを装備。ずっしりと重さのある懐に感謝する。

不思議と罪悪感は無く、ゴブリンの激臭漂う服からの解放に喜んでしまった程だ。それは、生への実感が齎した生きる事への普遍的な麻痺に近い。

「命がとても軽い……」

それを恐怖と共に魂に刻み込まれた異世界の最初の理解ある実感。

目指すは2度目に見つけられた国。

「さて…どうしよう」

あの少年が何処にも見当たらない。



お疲れ様でした。

ルート2の方を誤解なく読んで欲しいのですがね?

本当はわかりやすい様にしたいのですよ。

やり方が分からんのですよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ