15話(ルート2 仮)
いらっしゃい…。
この湖は使えない。
となれば、崖上から直接出てきている湧き水を取るしかない。が、3歩では届かない。
仮に届いてその場で頭を洗って体を洗って、空気の器に水を溜め込めたとして、結局、持って行けるその量は微々たるものだ。
川が使えたならば下流に戻って思う存分使えた。
病原菌とか考えずに使っていた。
ここは、火を起こすしかない。
熱湯にして凍らせる。
ここまでしないともう安心して飲めない。
熱するのならば火があれば可能だが、凍らせるには知識と経験が足りない。
たしか、電気が無くとも原理さえ知っていれば冷蔵庫は作れる…と聞いた事がある。
あの子が凍らせる技術を持っているのならば話は早いんだけど。
と言いつつ崖から流れる湧き水を風で無理やり湖の外側に追いやる。もし出来ればシャワーが浴びられる。…と思っていたのだが溢れる水の勢いが強過ぎて軌道がほぼ変わらない。
土属性の仲間が欲しい。
土属性と火属性を扱える仲間が欲しい。
食器から風呂までなんでも揃えられる。
あの子は何属性なんだろうか。
まだ知らないな。
「ねぇ、何しているの?」
突然背後から声が掛かった。
気配感知を潜り抜けあまつさえ背後に立っても悟らせない技術。声を聞くまで何も感じなかった。
「…お兄さん怖いよ」
全力で警戒し彼女の物理的攻撃範囲から出る。
「ごめん、お兄さん弱いから驚いちゃった。」
その直後背後から微かな魔力が感じられた。
狙いは俺か彼女かのどっちかだ。
立ち位置的に俺が避けたら彼女が死ぬ。
これが彼女の無邪気な遊びである場合を考慮して敢えて避けない。但し全力で魔力の塊の軌道を逸らし可能ならば消滅させる。
「この場所はね、オークを返り討ちにした場所なんだって、だから、この水はしばらく飲むなって」
もしかして飲んじゃった?と心配そうな顔で、覗いてくる。
裏で攻防を繰り広げてるのを知ってか知らずか敵の攻撃の軌道をズラした先に立って微笑んだ。
お疲れ様でした。
(2ルートを同時に作っているので、混合して大変でした。
ネタ帳の整理とは思えない…。と思うかもしれませんね。
確かに…ネタ帳の整理から逸脱してると思います。)




