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未定  作者: ヨユル
11/29

……………………………

いらっしゃい

「…おはようございます」

何故だ…!ファンバーの奴、フェイント入れるから反応するなって言っておきながら頭を潰すとか…。

「戦闘中にフェイント入れるから避けるなと言う言葉を真に受けるかよ…死んで当然だ!」

……訓練だろ。

右腕に視線、左手に魔力が集中してて…背後からの殺気と前方からのプレッシャー。

今指1本でも動かしたら死ぬ…。

とりあえず、右腕は無視、今の目標は2回連続で致命傷を負わない事。

片腕が無くなってもまだ生きられる。

魔力障壁で背後は守ってるが問題は俺の魔法で防げるかどうかだな。

「あっ……」

瞬きをした瞬間首が飛んだ。

「…おはようございます」

即死か。右手から伸びるミリ単位の魔力の糸が首を切り離したと前に種明かしして貰った…チートだ。

障壁貫通か。

「…普通、相手の瞬きに合わせて逃げるか何かするのが基本じゃないのか?1秒感も瞬きしてやったのにチャンスを逃すとかバカだろ?バカだな!」

「……肝に銘じます…はい」

1秒で間合いから抜け出せと?無理だよ!

「至近距離から避けるのは苦手らしいな、距離を取ってから再開する」

そう言ってお互いのテリトリー外にて数歩ずつ下がり向き合った瞬間右手首から左肩を切断された。

「次!」

「…はい」

向き合って1呼吸置いてからファンバーが消えた。

魔力感知に引っかからないぞ…。

殺気立つ空間で1番殺気が濃い場所目掛けて走る。

多分、殺気の薄い場所に居るだろうからな。

「…っ」左頬を掠めた糸の出処を感知する前に手放された。既に近くに居ないだろう。

背後に気を配りつつ左側に逃げる。

魔力感知に引っかからない時点で勝ち目がない。

右斜め前に何らかの魔力を感知すると同時に腹痛が足取りを鈍くする。

「やっぱりバカだな」

腹を見れば太い糸が腹を貫いていた。

いつからだ。そうか、魔力感知に何か引っかかった瞬間だな…全神経が集中した時か…。

ただ、「2回連続で致命傷を避けたぞ」

「お前はバカか、それは致命傷だ」

…確かに腹を魔法で貫かれた時点で敗北は確定してるな。それに普通は復活出来ないからこれは十分過ぎるほどの致命傷だ。……バカは死んでも治らないって言葉は本当だったのか。

「次だ」

「…おはようございます」

攻撃を避ける事にだけ集中しよう。

「すぅ……」

右から無風の中流れてくる高速の糸を避けて囮であろう背後に感じる微かな気配と魔力。

空中に逃げ出して破裂する魔法とそれに紛れ込んだ糸から逃げる為に足場を暴発させ更に1歩分空中に逃げ込むと同時に障壁と凝固を展開する。

正真正銘の2歩目の足場を展開して凝固と障壁で糸の動きを妨害し糸の出処を感知すると同時に遠距離魔法を放つ。

綺麗に軌道を描いて魔法が消滅する刹那、あらゆる死の危険を察知し避ける方向で脳と体の不一致が発生、結果動けずに火属性の遠距離魔法で焼失。

「……なんだったんだ今の…?」

右に避けるつもりだったのに体が左を向いたぞ。

左には糸が張り巡らせてあったし右しか逃げ道…まてよ、なぜ右ががら空きだったんだ?

「罠か…」

「バカな割には勘が鋭いじゃねぇか、右に逃げてたら無熱の透明な炎がお前の身を焦がしてたぜ」

なるほど、無意識に罠だと判断して避けたのか。

で意識上では罠に気が付けずに罠に飛び込みそうになったと、そのギャップに体の処理が間に合わずに硬直してしまうと…凝固と障壁を貼って万が一に掛けるのが良かったかな?

「ファンバー様、先程と同じ魔法を放ってくれませんか?」

「……」

ん?初めてお願いするよな?前に1度だけとか言ってお願いした事があった?それなら潔く諦めるか。

「なんで俺がお前の願いなど聞かなければならん」

なるほど、ファンバーに対等だと認めて貰ってないからか。煽ってみるか?…やめておこう。

「…本気でこい」

そう言って十分な距離を一方的に取って両腕を垂らして待機していた。

どうやら準備が終わるまで待ってくれるらしい。

凝固と障壁を発動させて床に片腕を付けてファンバーを見る。

屈んだ状態で深く頭を下げて糸1本を避けると障壁内に侵入し乱れたファンバーの魔力が消滅していく。

侵入した魔力が無くなったのを確認してから障壁を解除して解除された瞬間に突っ込んできたファンバー目掛けて手を加えた遠距離魔法を放ち魔力を爆発させる。

無属性の遠距離魔法が爆発する光景を初めて見たようで一瞬固まるファンバーに殺気を正面から当てて背後に残しておいた凝固の制御を手放す。

案の定、背後を警戒した所で距離を取る。

油断が致命傷になるであろう魔王軍に居ればこそ魔力の誤爆や誤った魔力制御に裏があると読んで最大限、警戒する習性は俺の様な雑魚にも健在か。

「…圧倒的に火力不足」

攻撃系統の魔法は無属性。

魔族相手に通用する事はまず無いだろう属性。

蹴るか殴るかしてもその代償にその部位が消し飛ぶなんて…。

凝固で補強した片腕は豆腐の方が硬いのだと錯覚する程に見事に消し飛んだ。

殴った反動が大き過ぎる。

これを受け止める事が出来るのか。

勿論、戦闘中に隙を見出して殴ってはいる。

もちろん、殴った部位は消し飛んでついでに死ぬ。

ハッキリいってもう諦めてる。

確かに生存時間は増えてる。

それに隙を見出して殴れてる。

が、その隙はカウンター狙いで、生存時間が増えてるって言ってもただ、ファンバーの攻撃パターンがある程度決まってる為だ。コンボ技を受け止める事で生存時間を水増ししてるだけだ。

手加減してる時のファンバーの癖に漬け込んでいるだけで本気を出されたら死んだことにすら気が付けない。

「…初めてあった時よりはマシだな」

その言葉に嬉しさ半分悔しさ半分。

…フェイントを避けた回数は未だゼロである。


お疲れ様でしたー。

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