真説桃太郎
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいた
中略
桃太郎と名付けられ、すくすく育った青年は
人とは思えぬ技や怪力を使い、悪しき妖怪を退治していた
桃太郎は桃源郷の仙人の力を持っていたのだ
そんな桃太郎の耳に瀬戸内で暴れまわる鬼の噂が入った
桃太郎は犬飼健(犬養毅の先祖と言われる人)、楽々森彦、留玉臣ら3人の家来とともに退治に出かけた
かの鬼ヶ島について見ると、そこにいたのは傷だらけの鬼たちだった
話を聞くと、平和に暮らしていた鬼たちを海賊たちが襲撃し
辛くも勝利したものの、生き残った海賊たちに根も葉もない悪評を触れ回られ
次々と人間が襲ってくるようになった
すでにボロボロな鬼たちにはすでに戦う意志はなく
もはや滅びを待つのみだった
不憫に思った桃太郎は鬼ヶ島の主、温羅(うらとも読む)と話し
島を守るため海賊と戦うことにした
海賊たちを退治した桃太郎は仙力をつかい、島に結界を張った
こうして任意のものしか入ることができず、見ることもできなくなった鬼ヶ島は
平和になった
温羅には白い鬼の娘がいた
娘は美しくひと目見た桃太郎は恋に落ちた
島の英雄である桃太郎に想いを寄せていた温羅の娘は桃太郎と夫婦になった
今なおその子孫たちは見えぬ鬼ヶ島にて幸せに暮らしている
書きたくなったら子孫を主人公にして何か書こうと思います