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そして、続いていく

 有馬記念。

 あんな馬券獲れないよね、と回りでは言っていたが、実は私、スカーレット、マツリダゴッホ、アドマイヤモナークの三連単ボックスを持っていた。なので、三着がゴッホ君であれば獲っていたのである。しかも、モナークの単勝も買っていた。直線はヒートアップした。

「将雅!」

と叫び続けていた。しかし、これはデータからの馬券ではない。アドマイヤモナークが優勝する夢を見たのだ。ただそれだけ。一生懸命予想した馬券は外し、夢で見た馬券のほうがちかいなんてなんだか切ない。

 さて、結局なんの馬券も獲れないまま、有馬記念も終わった。ついでに大井の東京大賞典も買ってみたけれど一着、二着、五着という結果に終わった。今年の馬券は打ち収めである。

 年間、的中率は二十パーセント、回収率は七十パーセントという結果。テラセンが二十五パーセントと考えれば、五パーセントの負けである。三割はJRAに貯金したことになるのだが、これくらいなら趣味の範囲といえるだろう、ということで来年も馬券を買ってよし、と自分にOKを出す。木幡騎手、福永騎手、そして川田将雅騎手、昨年に引き続き私の財布を潤していただき、ありがとうございました。

 

 一年間、お付き合いいただいたこのエッセイ。十四年の競馬人生を振り返るなんて銘打っておきながら、まるでブログのように、飲んだ酒の量であるとか、日ごろの愚痴であるとか、的中もしない予想であるとかを繰り広げてしまった。

「でもエッセイだからいいよね?」

なんていうのが、言い訳であります。来年はどのようなスタンスで競馬に取り組むか、まだ結局未定でエッセイも、二〇〇九年版を書くべきか。それぞれのレースの薀蓄なんてものは、ウェブで検索すれば一発で出てくるものだし、今回のような内容であるのならそれこそ、

「ブログで書けい!」

とお叱りを受けてしまうかもしれない。

 それでもやっぱり、私は競馬が好きで書くことも好き。できれば、現役の騎手さんなんかから、

「このエッセイに名前が出ると、勝てなくなるので書かないでください」

というようなメールでももらえればしめしめなのですが。

 年が明ければ、四日から中山金杯をスタートにまた競馬が始まる。ターフを去っていく人や馬、そして新たにやってくる人と馬。未来へその血を繋げるために、ゴールを真っ先に駆け抜けるその美しい姿は、人々を魅了する。来年はどの馬が、そして誰が私を魅了してくれるのだろうか。そして来年版こそは誰かを魅了することができるのだろうか――って結局書くんですか、私。


 大変長々と、お付き合いいただきありがとうございました。これからも多分、書いてしまうと思います。また興味をもたれたらお付き合いください。

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