夏のツケ
この一週間というもの、あまりにもひどい毎日で、
「もう二度と来るもんか!」
と宣言して仕事場から荷物を持って帰ったり(翌日出勤しました)、久々にあんまり頭に来て酒の場面から、
「なんだか気分の悪いお酒だから、お先に失礼するわぁ」
なんてあくまでもお淑やかに逃げ出したり(昔はよくやったなあ……)していたら、なんだかほとんど記憶がない。おいしいお酒ばかり飲んでいるので脳みそがアルコール漬けになっているのとは違うんだけど……
とりあえず、多少のストレス解消をしてちょっとは落ち着いたので、久しぶりに土曜日の中山全レース予想するか、と意気込んだものの、結局第四レースから第七レースまでは端折ってしまい、八レース分と明日のG1の予想のみで朝を迎えてしまった。しかも私の予想、ある大手のサイトとかなり被っている。わざわざパソコンにちまちまと入力してまで導き出す答えなのであろうか、となんだか切なくなってしまった。
まあ、土曜日の戦績は後日発表するとして、新馬ちゃんたちのG1がはじまったわけですが……ここに来て夏競馬をサボったツケがあらわれるわけですな。正直、名前を見ても全くレースが浮かばない。過去のレース情報を見て、
「アストンマーチャンが勝ったのはもう二年前かあ……三年前が因縁のプリキュアちゃん……」
などと現実逃避に走り、ただひたすらデータを入力して順位をはじき出すというロマンではない予想になってしまった。
「競馬はやっぱり血統だよ」
なんて初心者の方に偉そうに語ってしまったので、兄弟馬なんかをちらほら見てみると、ブエナビスタはそれは素晴らしくアドマイヤオーラの妹だし、母はビワハイジ。他はチャームポットがタマモホットプレイの妹である以外、あんまり記憶にある馬の妹たちはいなかった。シゲルキリガミネの兄弟はすごくたくさんいて、『タイムフェアレディ』やら、『シンデレラソング』やら、『タイムゴーズバイ』やらなんだかちょっと素敵な名前じゃないって馬が多いのだけれどどうにも買い目がない。現在私の本命はデグラーティアである。栃木県産の関西馬で名前の由来は『神の恩寵によって』というラテン語らしい。名前が可愛いので追いかけることに決定した。
有馬記念のファン投票の結果を見た。ウオッカとダイワスカーレットの二強という図式が明らかになったものだと思う。我が君、デルタブルース君も二十九位にランクインしていてよかった。
年末といえば後もう一つ、ワールドスーパージョッキーズシリーズがあるけれど、今回は武豊騎手は怪我のためでられないのだろう。毎年参加している気がするのは私だけだろうか。地方ジョッキーの台頭もよくあるシリーズなので注目したいと思っていたら、日本代表七名中、生粋の中央ジョッキーは後藤騎手と福永騎手のふたりだけ……小牧騎手も、内田騎手も、安藤勝己騎手も、岩田騎手もみんな元地方ジョッキーではないか。中央競馬から競馬に入っている私には少々寂しい気分になる。海外の騎手では全く競馬界とつながりのなかった苦労人メンディザバル騎手に注目したい。
はてさて押し迫ってまいりましたが、素敵な有馬記念が迎えられるかどうか。個人的には、せめて競馬くらいは正直な姿のまま私の人生の側にいてよね、って思いであります。