くすぶり脱出!?
初めて、ここに載せた馬で掲示板を独占したというのに、私は馬券にならなかった。なんて不覚。というより、エムオーウィナーが気になって仕方なかった。
もともと日曜日の成績が悪いので、それほど熱く勝負しようとは思っていなかったのだが、
「ぜひ予想を」といわれていたので、五頭ほどチョイスしてお知らせした方がいた。それは前日での予想で、五番目に選んだキンシャサノキセキが、ローレルゲレイロと非常に接近しており、当日の予想では逆転していたので、前日予想でお知らせしておいてよかったというところだ。ちょっとは儲かっていらっしゃれば、これ幸いである。
夜中にやったドバイの結果も気になっていた。
ウオッカは検討したと思う。不運にもダイワスカーレットという強敵と同じ年に生まれてしまったけれど、彼女は彼女でしっかり強い。ディープインパクトと同じ年に生まれてしまったシックスセンスのように。というと、馬友には
「シックスセンスはGIとってないでしょ」
といわれてしまった。そのとおりだ。
しかし、カーリン号は強かった。日本にくる外国馬もそうだが、みんな筋肉隆々である。乗馬の馬のようにしっかりしている。それに目も怖い気がする。
競馬好きの中には、
「馬の目がかわいい」という人がいるが、パドックで見る気合の乗った馬の目は決して可愛くない。あきらかにこれから何がしかの戦闘に向かう戦士の目をしている。私がコーヒー好きのせいか、調度曲がり角あたりでパドックをみているからか、馬ともよく目が合うが、
「なんだよ」といわれている気になることがしばしばある。私は雑食動物なので、負けるものかと睨み返すけれど、時には食われてしまいそうなくらいがっつりにらんでくる馬もいる。まぁ、真意は、
「今日、調子悪いんだよね」とか、
「食べるもの持ってない?」とかたわいないメッセージなのかもしれないけれど。
そういえば、初めて大井に行ったとき、クラス分けなんかもわからなかったから、目があった馬から流したら、しんがり負けだったことがあったな……
ある馬友の本日のイチオシはアドマイヤスバルだったが、勝ちきれなかった。そのレースの私の狙い目は二着馬だったが、一着の馬を全く無視していたので個人的に被害はなかった。かなりイチオシだったので、今頃さぞかしへこんでいることだろう。そっとしておこう。
馬友の中には毎週予想を送りつけてくるのだが、外れている、という輩がいる。そして取れなかったときは音沙汰がないのに、とったときにはレース直後にメールをよこし、私がとれていないというと、
「あんなの取れて当たり前。せっかく教えてやったのに、馬鹿じゃないの?」というのである。
腹も立つし、よくない競馬ファンの典型と、私は位置づけさせていただいているので、絶対に予想は教えてあげない。馬券が当たったことも二週間後じゃないと教えてあげないことにしている。私も相当のワルである。
とにもかくにもとんでもない予想を配信したわけじゃなくてよかった。くすぶりを脱したのであろうか。
競馬のくすぶりは脱しても、その他の運勢に関するくすぶりはまだ続いているような気がする。こちらの予想を立てるには、データが少なすぎる。いや、スタート直後に躓き、コーナーごとに他馬に寄られ、コースには予期せぬ穴が開いており、突然前の馬が落馬するというような具合か。平地のレースじゃない気もする。
人生、予想できないことが多すぎるのである。