5話 オフロバ・スターズ!-Ohuro Busters!-
おはやっぷ~☆
遅くなりました。1ヶ月も掛かりませんでしたね。
今回はオフロバ・スターズ!要するにお風呂回です。
今回はサービスはあるのかな?ではどうぞ~♪
─────また、不思議な夢を見た─────
《おーい、杏歌~!》
誰だろう、私の名前を呼んでいる。何でこんな小さいとき、多分、私が鍵を掛けた記憶の頃に杏歌という名前を知っている人がいるのだろう。
《杏歌?どしたの?》
この顔、誰かに似てる気がする。誰だろう。これも、閉ざされた記憶の中の人なのかな─────って、危ない!避けてぇ!
《まったく、無視しないでよ杏────────っ!?》
ブーーーーーーーー!!!
クラクションが鳴り響いていた。
何で?何で声が出ないの!?
◆◇◆◇◆◇
「───────っ!?はぁ!はぁ……はぁ……。何だったの、今のは……。」
お買い物の後、寝付いてしまったらしい私は、気がつくと自室にベッドの上いた。もう夜だった。お母さんが運んだくれたのかな。
しかしあれは、悪夢なんてモノじゃない。タチが悪すぎる。あの子は誰だったの?何で声が出なかったの?あの子は……死んじゃったの?
そんな不安と恐怖が入り混じったような疑問が頭の中をグルグル渦巻いている。
そしてそれに次いで気になったこと、何故私は『私が鍵を掛けた』なんて事を言ったんだろう、ということ。
まさか私は意図的に記憶を消したの?あの子の事故を─────いや、事故の原因を思い出さないため?それが理由なのかは分からないけど。怖い。
気がついたら私は泣いていた。男の時なら絶対泣かなかったであろうに。
部屋を出て洗面所へ行き顔を洗い、鏡を見る。そこに映っていたは、やはりというか何というか、かわいい女の子だった。ただ、今の顔は今朝の顔とは少し違った。悲しそうな顔で顔色も悪かった。
しかし、そんな不安もリビングに入った途端、お母さんから投げかけられた言葉にかき消された。
「あら、おはようございます。杏ちゃん……泣いていたのですね。よしよし。こんな時はお風呂に入ってスッキリしましょう♪」
そうお風呂だ。そして、それを皮切りに次々と問題が浮上してきた。
・今日なぜか1回も行かなかったトイレ
・いずれ来るであろう生理
・学校に通いだしたら着替えは女子と一緒ということ
……理性が保つか果てしなく不安だよ。
・etc.etc.
「杏ちゃん、女の子の体は大事に扱わないとダメですよ。せっかく赤ちゃんみたいに柔らかくて真っ白な肌なんだから大切にしないと。だから今日はお母さんが一緒に入ります」
「あれ?心強いはずなのに、危険な感じしかしないよ?」
「ならパパと入りま────「お母さんが良いです」────正直でよろしい」
「父さん的には、全く良くないんだけどな~」
「ていうかなんで『パパ』なの?」
「昔の呼び方です。なんだかんだ言ってこっちの方が呼びやすいですしね」
「…………無視ですか。分かってましたよ、えぇ」
なんかお父さんがボヤいてたけどどうでもいいや。とりあえず、お風呂入ろう。自分の体とは言え、美少女、理性が保つか─────いや、保たないとやばいよね。
「さぁ、それじゃあ行きましょうか……桃源郷へ♡」
「……やっぱりイヤな予感しかしないよ」
─────こうして、私の戦は始まった─────
「お母さん……おっきいね」
「杏ちゃんがちっちゃいだけですよ」
「……そんな脂肪の塊、無くて良いもん」
「ふふん、皮肉っても無駄ですよー。ちっちゃい人はみんな大抵そう言うんです。お母さんが学生の時もそうでした。」
「お母さん、学生の頃からおっきかったんだね。なんかイライラしてきた」
元男なのに何でだろう。まさか心まで性転換したとか!?冗談じゃないよ、まったく。
ちなみに、全くドキドキしなかった。まぁ、自分の体に興奮したら、相当アブナい人な気がするけど。
「あ~、久しぶりに友達に会いたいですね~。杏ちゃんも会いに行きます?」
「何で私がお母さんの友達に会わなきゃいけないのさ」
「かわいい娘のじ・ま・ん♪」
「……さ、お風呂入ろうか」
「わ、わ、無視しないで下さい!」
─────カコン─────
突然だが、うちはお父さんが実は大手ゲーム会社の大人気レーベルのシナリオライターだったり小説書いたりしてて、お金持ちである。
ジャンルは……訊かないで。ふ、普通のも書いてるから……たまに。小説はライトノベルばっかりだけど。
だからお風呂がデカい!というか、家がデカい!男だった頃はお兄ちゃんを巻き込んで、中学の時の『いつも』のメンバーで『風呂戦争』を行っていた。もちろん、みんな同じ部活に入った
ちなみに部活とは、『駄弁り部』である。学校にもちゃんと認められていてる正式な部活なのだ!
基本的にはみんなと喋るだけだけど、生徒会等の学生調査や、会議にも参加することで部活を存続させているらしい。
実は生徒会もグルだったりする。
まぁ、そこにももう居られないんだけどね。あいつらに会いたいなぁ。
さて、話を戻してお風呂だお風呂!お母さん曰わく、『男の子の洗い方じゃダメだから、お母さんが洗います~♡』らしい。確かにその方が良いんだろうけど、身の危険をビンビンに感じてるよ。
「さ、まずは髪から洗いますね。しかし、誰に似たんでしょうね、この綺麗なストレートは。」
「お父さんじゃない?アレもストレートだったはずだし」
「パパをアレ扱いしないであげて下さい。最近本当に心に傷を負いまくっていますから」
その原因はお母さんにもあると思う。とは言い出せなかった。
一応説明しておくと、お母さんはいつも、ゆる~くパーマのかかったような、腰ぐらいまで伸びた髪をゆったりと縛っているのだが、このパーマも天然のモノなので、女友達が見たときにはとても羨ましがっていた。私としてはどっちでも良いけど、こういう髪の方が大人っぽくて、母性が溢れ出してるきがする。
そうこうしているうちに、頭を洗い終わって、シャワーをぶっかけるお母さん。
「あぁ、私、凄くいっぱい杏ちゃんにぶっかけてる~♡」
「や、やめい!変なこと言うな///」
「……可愛いから忘れかけましたけど、アウトです。1ガサツ、これはパジャマになります。ちょうど良かったですね。楽しみにしてて下さいね。飛びっきり可愛いの作りますから」
「……へ?手作りなの?お母さん裁縫できるの?」
「裁縫なんて得意分野です。それに、玉結びすらできない杏ちゃんにだけは言われたくないです。さ、次は体です体!覚悟して下さいね。なんなら喘いでくれて構いませんよ。むしろ喘いで下さい。そしてそのまま果てて私にもたれ掛かって下さい!それでそれで─────」
「ストーーーップ!!テンションがおかしい!お父さんよりよっぽど変態だよ!」
「……私が真哉さんよりだなんて。あんなエロゲーのシナリオライターより変態だなんて」
お母さん、1人でボヤいたりするときはお父さんのこと『真哉さん』なんだね。……ていうか
「エロゲー以外のも書いてるよ!」
そう、エロゲー以外のシナリオも書いている。ギャルゲーとかギャルゲーとかギャルゲーとか……。極稀にMMORPGのシステムを考えたり、アクション系ゲームのシナリオを書いたりもしている。
「珍しいですね、杏ちゃんがパパの味方するなんて」
「お父さんが不憫すぎるんだよ……。確かにあんまり人に言いたくない職業ではあるけど、小説家って言えば嘘じゃないしね」
「本職エロゲーシナリオライターでしょ」
「お母さん、本当にお父さんの事好きなの?」
「大好きですよ、とっても─────えい♪」
「ひゃう─────ッ!?な、ななななな何するのさ!変態!」
「何って、体を洗おうとしただけですよ。敏感な杏ちゃんが悪いんです」
「嘘だ!いきなり胸触るなんて、おかしいよ!」
「胸じゃなくて『おっぱい』です」
「……胸触ってくるなんて、変態さんだよ」
「……10ガサツ」
「─────!?理不尽すぎない!?」
「言ったはずですよ。お母さんの独断と偏見で決めるって。それに女の子なんて大抵おっぱい触りますよ。お母さんの友達なんて朝っぱらから挨拶代わりに揉んできてましたしね」
「女の人怖い……。ひっ!?─────くぅ。ぅあ……」
「本当に感じやすいですね、杏ちゃん。今はただ体洗っていただけなのに」
なんかボーッとしてきたなぁ……。お母さんのおっぱい、柔らかそう……。このまま顔を埋めて眠りたいかも……。
しかし、そんな眠気もあることを思い出して吹き飛んだ
「……お母さん」
「なんですか~?」
「10ガサツって─────「本当ですよ♪」─────本当なの?……って早っ!うそ!?イヤだ!10ってなにすんの?」
「コスプレですよ♡♡♡今までのはお洋服ですけど、7以上はコスプレです」
「なんの……コスプレなの?」
「そりゃあいろいろですよ。ナースにメイド、巫女服、他校の制服、アニメ等のコスプレなどなど。ちなみに、10ガサツの場合、強制オプションでポーズと写真撮影と録画と微エロが付いて来ます」
「……泣いても良いですか?」
「良いですけど、上目づかいで可愛くお願いしますね」
……ダメだ、この人と話しても埒があかない。どうせ逃げられないだろうし諦めるかな。それに─────
「分かったよ。あとでコスプレするよ。取り敢えずお風呂あがろう」
─────もう、逆上せて……クラクラ……する……し……。
「ちょっと、杏ちゃん!?大丈夫ですか!?杏ちゃん!?杏ちゃ───────────
今日何度目かのおはようございますだ。どうやら途中でダウンしたらしい。お母さんがうちわで扇いでくれていた。
「杏ちゃん、大丈夫ですか?もうしばらく起きなかったら病院行こう!!ってパパが焦ってましたよ」
「あぁサンキュー、大丈夫だよ。大分楽になった─────あっ」
「今のはセーフにしてあげます。これから少しずつ、慣れていきましょうね」
こういう時、お母さんは本当に優しい。男だったときから時折思っていたけど、やっぱり私の家族はなんだかんだでみんな優しい。そして私は、前から思っていたことをお願いをしてみることにした。
「……うん、分かった。そのかわり、お母さんも私相手に丁寧語で喋るの禁止」
「ふふ、言うようになりましたね─────分かったわ、普通に喋ってあげる♪」
なんか、お母さんが砕けた喋り方をすると、とても新鮮でどことなく感じさせるイタズラっぽさが妙にグッと来る。……私は自分の親をなんて目で見ているんだろう。
こうして、私とお母さんの仲は一段と深まった。
こんばっぱー♪
いかがだったでしょうか。
ちなみに、ガサツコスプレはあとで回収します。
そろそろ杏歌を学校に連れ出したいですね。
ではではまた次回!
さよーならー!




