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こんなのありえない!~偽りと記憶の鍵~  作者: 脱力先生
第一章 違和感と性転換
4/12

4話 千早美鈴の幸福

ひゃっほー、4話!ではどうぞ

さあさあ、やって参りましたよお買い物デート本番!サービスシーン?文字だけの物にそんなのいる?あ・げ・な・い・よ。


「いえ、サービスシーンは勿論ありますよ。生で味わえるのはお母さんだけですけどね」


 相も変わらず絶好調の読心術……やめて欲しいね、これ。


「たぶん杏ちゃんもできますよ。私の子供ですから。相手の目を見るのです。目の奥から、心を覗くのです」


 ……やってみようかな。取りあえずお母さんのを覗いてみよう────────ッ!?

 なに?今の……?なんか、どす黒くてグルグルしたものの中に一際目立つ淡いピンクの空間、そこにある景色、それは ……色んな服を着た私。


「お母さんの変態」


「お母さんは変態ではないですよ~。極度の妄想癖と杏ちゃんへの愛を持った普通の人ですよ~♪」


「人はそれを変態という!」


「デスヨネー。気を取り直して、レッツ、ショッピング~」


 というわけで、四話目にしてやっとお買い物スタートです。


◇◆◇◆◇◆


 これからは、杏ちゃんに変わって私、美鈴がお送りしまーす。

 やっぱり、杏ちゃんの一人称だけじゃねぇ~。


「お母さん、まずは何買うの?」


「まずはお母さんと手を繋ぎましょう」


「手以前に話が繋がってないよ!……まぁ良いけど」


 そっとちっちゃな手で私のをつかむ杏ちゃん、可愛い!可愛すぎる!ちっちゃいからちゃんとつかめていないのがまた可愛い!……ハァハァ


「???……お母さん?なんか気持ち悪いよ?」


「何でもないですよ。さ、まずはミニスカートとそれに合う服を買いに行きましょう」


「うん……もう諦めたよ」


 キュンキュンに萌えさせやがる!犯罪的だ!可愛すぎる!

 ……こほん、これは早くお買い物を済ませないと私の理性が保ちませんね。

 とにかく、選びましょう……フフフフフフ、アーッハッハッハッハ!


「……お母さんが壊れっぱなしだ」


「大丈夫ですよ。これが素です」


「なお悪いよ……」


~数十分後~


 目の前の杏ちゃんを私は思わず抱きしめてしまった。とても強く抱きしめてしまった。


「んむーーーーっ!?むーーーー!?ん……ん……ぷは!苦しい!離せ!……あ!」


 ふふ、頂きました。5ガサツですね。


「杏ちゃん、5ガサツ♪」


「…………く、高いよ」


「諦めて下さい。胸チラです。無い胸って良いですよね♪」


「このやろう!」


「はいアウト、2ガサツPART2。フリフリスカートとニーハイの絶対領域添えですね。夏にまとめてやりましょうね」


「そんな料理みたいな……」


 ちなみに今、杏ちゃんはミニスカートです。必至に裾を押さえながら内股になって顔を赤らめています。やっぱり無意識だと心も女の子になってるんでね。かーわい♪

 今の彼女は髪を後ろで結って、上はノーブラでクリーム色のシャツ……たまに擦れるのか、涙目になって喘ぎそうになっている。タマりませんね。

 そして、シャツのうえに白のパーカーです。普通のセットなのに着る人が良いと可愛さがヤバいですね。あえてアクセサリーは付けません。

 下は、パンツ(水玉)を買ってから水色のミニスカート。でも確かにホットパンツもこの娘にピッタリなのかもしれません。買ってあげましょう。


「杏ちゃん、下着を買ったあとホットパンツも見に行きますか?」


「ふに?……うみゅ、買うの」


 なんか、幼児退行してますね。眠いのでしょうか。


「じゃあ、いっぱい買ったし、ホットパンツと下着をいくつか買って帰りましょうか。眠いんでしょう?」


「うん……眠い」


 その後、目的の物を買い揃えてベンチに座ってマスタードーナツのドーナツを食べていた。

 ブラの採寸の時に喘いでくれるのを期待していたのですが、眠すぎて無反応でした。ボーッとしてる杏ちゃんも可愛いので写真に納めましたけどね。

 食べ終わってジュースを飲んでいると、とうとう限界を迎えたのか、杏ちゃんが私に寄りかかってきました。私が杏ちゃんの頭を撫でてあげると、気持ちよさそうに頭を擦り寄せてきます。可愛い。

 ……杏ちゃん、か。私たち家族が彼女にしてしまったこと、そして、それを隠して今まで過ごしてきたという事。

 いつか、話さないといけませんね。


───『杏歌と恭介』のことを───


 帰り道、私は大変でした。買いすぎて重たい荷物に加えて、軽いとはいえ、気持ちよさそうに寝息をたてる杏ちゃんをおんぶして徒歩10分の道を歩いてきたのですから。

 帰ってきた私を見るや否や真哉さんは驚いた様子で、当たり前のように荷物を奪い取って迎えてくれた。

 こういう優しいところが有るから、この人のことが好きなんですよね。

 そのあと、私は真哉さんと……


───杏ちゃん撮影会をしました───


「……最後のが無ければ感動だったのかもね。父さんも母さんも、全く」


 いつの間にか帰ってきていた秋くんに落胆されましたとさ……おしまい

3話を投稿してからご飯を食べて、そのあと書き始めたのですが、20分で書き終わりました。なぜなら、杏歌の両親の思考は作者のそれに準じているからです。

あと、秋人には読心術ではなく、記憶を視る力があります。なので『記憶していない』などの表現ができるのです。


相も変わらず1話1話が短いですが、長くするかは今後の反応で決めます。何も無ければこのままで。


ではでは、また次話で。

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