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こんなのありえない!~偽りと記憶の鍵~  作者: 脱力先生
第一章 違和感と性転換
11/12

11話 パロ The Parody of Refrain

待たせたな☆

すいません、ホントに待たせすぎました。

え?待ってない?そうですよね、はい


今回は後半滅茶苦茶です

 さて、というわけで今日もいつもと同じような時間が過ぎて、放課後。

 地獄への門は─────


「さて、始めますかね」


 ─────栞さんのこの一言で開かれた。


そう……コスプレ地獄への門が。


「何故かアタシもやらされる羽目になっちゃったから、こうなったら他の人も巻き添えにしてやる!昨日張り切り過ぎて友達にまで手伝わせて9着も作ったんだから!」


 とは栞さんの弁である。まぁ確かに一番の被害者は栞さんだよね。莉菜ちゃんには逆らえまい。

 というか友達にも作らせたのか。通りで早すぎると……いや、そもそも素材はどこにあったんだろう。……というかその友達もコスプレさせられるんだっけ?可哀想に……

 いや、気にしないで置こう。私たちは今、自分を守らなければならないから。


 さて、私たちは今、全員帰った後の教室に居るわけでしてね、何を隠そうこれから大コスプレ大会(参加者は全員強制参加)を始めるらしいんです……。

 当初コスプレさせられる予定だった私とその巻き添え(莉菜ちゃん、美衣ちゃん、椿姫さんの4人)はともかく、罰を与える側だったはずの栞さん(莉菜ちゃんの泣き脅しに惨敗)+コスプレ制作を手伝った2人(こちらも完全に巻き添え&よく考えればこちらが一番の被害者だよね)まで加わって、

合計7人でコスプレをする事になったのです……が。


「あと……2人……。あと……2人……」


 ブツブツと呪詛の如く『あと2人』を連呼する栞さん。


~数分後~


 魔神が呪詛を呟き初めてから数分後……。


「はぁ~、ったく何で俺まで……」


「いやいや、それはボクの台詞だよ……明らかにアレはハルが悪い……ってあれ?なにやってんの?」


 最悪のタイミングで『ちょうど2人』の人間が教室に入ってきた。


「に、逃げた方がいいも思うぞ、2人とも」


 美衣ちゃんがそう言うも虚しく……。


「ん?何かr─────うわっ!?グフッ!!」


「ッ!?どしたの!?ガッ!!」


 気がつけば2人の人間、諏訪部 春姫君と沢城 颯君の両名にはすでに魔神の鎌が振り下ろされていた。


~さらに数分後~


「ん……?んぁ」


「………………?」


 意識が朦朧(もうろう)としているのか、目覚めた2人はまだどこかボーッとしていたが、それも数瞬の事で、すぐに悪夢でも見たかのように顔を青ざめさせていった。


「おい、何で俺は縛れてるんだ」


「ボクまで縛られてる理由が解らないんだけど……」


 それは春姫君は縛られていて当然ってことなのかな……。


「良かった~、ちょっと大きめのサイズ作っておいて。2人とも極端には大きくないものね」


「はぁ?まぁそうだな。俺は175ぐらいで、平均より少しデカいぐらいだと思う」


「ならボクは167だから平均ぐらいかな。よくわかんないけど」


 この人たちはまだ知らないんだよなぁ、これからコスプレさせられるかもしれないことを。


「なら大丈夫ね、フフフ。諏訪部にはピッタリくらいのがあるし、同じサイズだから少し大きいけど沢城も着れるわね」


「おい、何を着させる気だ!?」


「何って、これ」


 と、魔神が暗く怪しく目を輝かせて、彼らの目の前に例のブツを召還すると─────


「…………………………………………ッ!!(ガタガタ、ドン!)」


「は、ははは…………はは」


 春姫くんは沈黙の後脱出を試みるも椅子に縛られているため、そのまま転けた。

 それを見ていた颯君は渇きまくった笑いでただただ意気消沈していた。

 ってそういえば


「なんで大きめのを作ったの?」


「それは当然」


「当然?」


「小さい娘が大きめの服着てると可愛いじゃない」


 ……アハハハハハハ

 ていうかいい加減諦めればいいのに、お兄ちゃんはいつももっと潔く諦めて

 ─────って、なんであんなにあっさり諦めたんだっけ……。


 そうか、確かあの言葉で!


 ─────フフフフフフフフフフ─────


「ねぇ2人とも、私たちに強引に脱がされて、そのまま椅子に 亀甲縛り

で縛られたままと、素直に コスプレ をするの……ドッチガイイ?」


『コスプレします!』


 うん、2人とも素直でよろしい!

 これをもって私は魔神の手先の悪魔になった。


「あ、悪魔だ。生粋のドS小悪魔がここにいた」


「『小』を付けるだけでなんか可愛くなるね」


「やるわね、杏歌さん」


「ほんと恐ろしいねー」


 なんか女性陣が口々に何か言っていたけどまぁ、関係ないかな。


 ─────かくして、総勢9名の大コスプレ大会が始まったのであった─────


「で、これは何のコスプレなんだ?何かのアイドルか?」


 な、こいつ、ラブ○イブ知らないのか!?ありえないよ!

 まぁ、分からないなら教えてあげないとね。


「うん、そうだね、アイドルには違いない……かな」


 ……二次元の。


「なんか含みのある言い方だね。どういうアイドルなのかな?」


 ……ぐっ。なかなか鋭いではないか、ハヤテ君。


「えっと……9人組でみんな可愛くて、歌もいっぱい出してて、みんな個性的で……それで、その、二次元の……」


「そんなところだろうと思ったよ」


「それにしても杏ちゃん、アニメとか見るんだね~」


 ……………………あ。


「あぁ、いや、それは、ね」


 バリバリそういうの大好きな男子学生でしたからね……あはは。


~またまた数分後~


 しばらくグダグダと引き延ばしを続けていた私たちも、栞さんが諦めてくれないことに気が付いていたため、覚悟を決めてコスプレ大会を開催することにした。


「なんで……なんで化粧までしなけりゃならないんだ」


「やるならトコトン!」


 いつまでも嫌がる春姫君とその反対に活き活きとする栞さん。


「お、莉菜可愛い!化粧してないのにそんなに可愛くなるのか~。さすがロリ肌」


「??美衣ちゃんも可愛いよ~♪」


 すっかりノり気で楽しんでる百合姫たち。莉菜ちゃんは何言われたか分かってないみたいだけど。


「へぇ~、こうなってるんだね~」


「すごいよね~、栞たち」


 こちらはコスプレ衣装に興味を移した颯君と椿姫さん


 とまぁ、皆それぞれの反応をしているわけですが、私はどうにか逃げ出せないか模索中であります!

 え?諦めろって?やだね!コスプレなんてするも─────


「あ、そうそう、逃げたら~、縛り付けてもっとヒドいことになるかもね~。まさか逃げきれるとか思ってる人がいるとは思わないけどね~」


 ─────諦めって、肝心だよね!


~さらに数十分後~


 グダグダとしたお着替えタイムも終了し全員が着替え終わった。……のだが。


「というわけで今日は衣装合わせだけにして、明日から歌とダンスの練習に入ります」


「はぁ?なにが『というわけ』なんだよ。どういうわけなんだよ」


「いやー、さっきも言ったでしょうに。やるならトコトンって。学祭でちょっち楽しませてもらうよ!」


 なんとヒートアップした栞さんは学祭で踊ると言い出したのだ!さすがにこれは……。


「これ以上続けるなら、俺は降りる。後はお前たちでやれ」春


「どうして、謙g─────じゃなかった春姫?」栞


「あ、続けるのか……。お前の行動がかぶるんだよ…」春


「かぶる?美衣に?」栞


「あたしかよ」美


 (21)コン役、まさかの美衣ちゃんですか……ていうか、このネタ分かるのかな。


「えーと、これでいいかな」


 そういうと美衣ちゃんはどこからか取り出した布を頭に被せてラノベ(マンガは無かった模様)を読み始めた。……絶望しきった目で。

 知ってたんだねリトバス。

 そして再開─────しようとした栞さんが私に何か合図してきた。

 どうやらここから先のいわゆる『地の文』は私が言うらしい。えーと


『りん─────じゃなくて、莉菜と美衣がこうなってしまったのも何か関係があるのだろうか…』だっけ?


「みんな、何を隠してるの?」栞


『無言の春姫に必死に訪ねる』


「何時だか分からないけれど、美衣も学祭に出ようとしたんだ。

 その先に、良くない事が起きた。 結果、莉菜は人を恐がるようになって、美衣は俺たちから離れて行った。

 …そうして今に至っているんだ……」春


「…そうだな… そこまで来たんなら十分だな…あとはオレだけか」颯


「にゃにが?」栞


 あ、かんだ。でも続けるらしい


「オレも降りるぜ。後は任せた」颯


「どうして…どうしてなの…?」栞


 そうして上手くいったと言わんばかりに春姫君とハヤテ君は逃げた。もちろん逃げられないだろうけど。

 そもそもこんなに長ったらしくパロッたけど大丈夫かな……。記憶をたよりに作ったから間違ってるかもしれないけど。


           -See You Next Episode-

入る入ると言いながらいつ莉菜編入るのやら……

ではまた次回

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