仕事のやりがいってなんだろう
もう、一年以上前になるだろうか。私の1個下と2個下の後輩女子3人組が一斉に退職した。結婚に向けてとか、それぞれの理由もあったのだが、それだけでは無い。それなりに不満点もあったようだ。
直接指導してたわけでもないし、俺のせいじゃないと無関係でいることもできる。ただ、それでは父性がない。成長のため、これを機会とし、色々考えてたので、そろそろ整理したいと思う。
労働に求める条件
給料
経営側しか操作出来ない。経営側からすれば雇用条件の1番簡単に操作できるパラメータ。弊社は正直高くは無いですね。
労働時間
提案や工夫で1番雇用側が介入しやすいところ。
仕事内容
仕事探しの段階でかなり操作可能。職種を理解する事が大事。会社によって部署の仕事範囲が違ったりするので、その辺はある程度許容するしかない。
その他福利厚生
仕事の退職に関わるほどやつはなさそう。家賃補助はでかいかも。
社会的意義
自分が社会に貢献してる感は結構必要なんだなとこの件で1番考えさせられた。詳しく知りたい人はブルシットジョブと検索してみよう。
昨今の転職市場の状況について
アメリカのジョブ型雇用の流れが来はじめて、結構3年以内の転職も増えている。
ノウハウの蓄積が重要な製造業では人材が流れにくい工夫がある方がいいと個人的には思う。弊社はあんまり手厚くない。
具体的に問題点を考えてみる
そもそも職種的にやりがいを感じにくい
品質管理は会社の守備的仕事になる。会社は営利団体なので、仕事を頑張れば頑張るほど評価される仕事では無い。また、クレームや監査の指摘事項を貰うと非難される。品質をあげる方向に頑張ると、製造側に負担がいくことになったりする。製造などのことを気にしていると、GMP(製造関連の法律だと思ってもらえれば)で定義されている品質部門ではなくなる。やりがいを得づらく、工場内外の緩衝材として消耗する。
逆に言えば、評価は安定してるし、下っ端の間はひたすら検査してればいいので楽。
ただ、上司見てて夢持つのが難しいとは感じる。
営利団体的思考が強い弊社においては、品管は法の下で問題なく製造するための調整役・ネゴシエーターくらいの感覚でいないとやりがいを感じるのは無理だろう。
仕事量多め
直接儲けに関わらないので、部署として回ってるなら、問題ないため、少数になりがち。ただ、品質検査面では、必要な工数出すなど、わかりやすいところすら管理されてない状況なのは反省点。
夢がない
なりたいと思いやすいロールモデルがない。これがうちの一番の問題じゃ無いかな。実在するモデルになる人もいないし、理想上のロールモデルの提示もない。できる施策としては、今いる役割や欲しい役割の説明というか宣伝。
次回は主体性について書いてみようと思います。