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仮想世界は楽しむ所なのじゃ  作者: 灰色野良猫
チュートリアル
67/231

その67 illegal参戦

 

 もうあんな大きさに!?まずい!今爆発されたら!SGはまだ溜まりきれてない!RT60秒覚悟で【十三星斬】を発動するしかないか!どうする!?


 発動したら爆発は防げるが、スキル使用後に60秒無防備状態になってしまう。SGでの発動をしないのはリスクしかない賭けだ。幸いにも目の前の風船型レイドボスの攻撃パターンは今の所爆発だけだが、フェンリルが爆発後の攻撃に加わってきたら、動けずに嬲り殺し。風船型レイドボスも爆発以外の攻撃をもししてきたら終わってしまう。


 フェンリルが攻撃してこない事、風船型レイドボスに別の攻撃手段が無い事を祈りながら60秒間無傷で乗り切れる可能性を考えると、発動後に自身が無事な確率は限り無く0に近い。


 やるしかない!今死んでしまうよりはマシだ!今乗り切り事を優先させる!


 ライトは覚悟を決め、無敵状態となれる【十三星斬】を発動して爆発を防ごうとする。


「十三せいざ――――なっ!?これは」


 発動しようとしたその瞬間、突如空から無数の太刀が降り注ぎフェンリルと風船型レイドボスにダメージを与える。そして同時に目の前に巨大な盾を持ったバーデンが現れ、レイドボスの爆発からライトを庇う。


 爆発ダメージは全てHP回復へと変換され、バーデンは全快する。


 そしてライトの後ろから両手に太刀を持ったillegalが現れる。


「良くぞこの窮地を退けたライト君。おかげで皆無事だ。しかし外傷ダメージで殆どの者が動けない。君と私しかアタッカーはいないが、私達2人で奴等の残り少ない体力を削り、この戦いを終わらせよう。【万里千戦】【コンプリートウェポン】【天眼模倣】」


 illegalの背中からライトと同じ光の腕が現れる。


 そしてillegalは太刀による攻撃を開始する。


 動き出したillegalの動きは凄まじかった。4本の腕で太刀を持って攻撃しながら、先程空から降り注いで地面に刺さっている太刀を利用しての攻撃。


 太刀を投げて地面に刺さっている太刀に当てて、まるでビリヤードの玉の用に太刀を弾いて敵に当てるトリッキーな攻撃をしたかと思えば、地面に刺さっている太刀を敵に目掛けて蹴り飛ばしてフェンリルの頭に当てると、仰け反ったフェンリルの横腹に何本もの太刀を素早く突き刺し、新たに地面に刺さっている太刀を手に取り、斬撃を浴びせながら、使い切りの弾丸の用に太刀を使った攻撃を何度も行う。


 休む暇なく攻撃し続ける様子は、攻撃スキルでも使用しているかと錯覚する位の威力と迫力があった。


 やっぱりillegalさんは強い……俺も、負けてられない!


 ライトもその勢いに乗って攻撃を開始する。


 2人だけとは思えない程の手数で圧倒するライトとillegal。


 しかし、攻撃で風船型レイドボスの膨らみは加速する仕様だったのか、先程までとは膨らむ時間が倍以上早くなっており、再び膨らみ爆発しようとしていた。


「やらせるかあああああああ!」


 ライトは力強い縦斬りの一撃を風船型レイドボスにお見舞いする。


 風船型レイドボスは爆発直前でライトの攻撃によりHPが0になり消滅した。


 風船型レイドボスが倒れて消滅すると、その場所にレイドボスの討伐報酬として、金銀財宝の宝の山が現れるが、2人はそれに目もくれず残っているフェンリルを攻撃する。


「「はあああああああ!!」」


 2人の怒濤の攻撃に、フェンリルは逃げる暇も無く残り少ないHPを大きく減らす。


「これで終わりだ!『十三星斬』!」

「眠るがいい『修羅八景』!」


「ワオー……ン…………」


 2人のトドメの一撃を受け、フェンリルはその場に倒れ込み呻き声を上げると、風船型レイドボスと同様にその場で光の礫となり消滅したのだった。


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