ノイズノベル
掲載日:2022/04/03
蝉の声と水の音。
夏に誘われた君は、夏の海に消えてった。
獣たちの笑い声が、蝉に消されていく。
そう、君の声なんて最初から
ここには、無かったのさ。
いつも通りの暑い教室に次の獲物を探す獣達の唸り声。
誰もが目を背けては、口を瞑り、机に咲いた花ですら正当化して息をする。
また、繰り返す、笑い声に夏の音。
溶けてしまった、アイスクリーム。
もう君も、すっかり記憶の幽霊だ。
陽炎が私を海へと呼んでいる。
優しくて、暖かい声が私に夏を魅せて煌めいた。
砂浜を踏む音、海の波の音、笑い声。
君の姿を追いかけた。
ふふっ
読んで下さってありがとうございます。
文字だけなのに音が聴こえる時、ありませんか?




