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龍
ダルタニアン二世は燃える教会から抜け出し森の中を歩いて行った。
すると沼が眼前に見えた。
用心深く沼に近付いて行く。
突然、龍が沼から飛び出し襲いかかった。
ダルタニアン二世は飛び退き、剣を抜き、構えた。
龍は沼から出て近付いて来た。
雷雨の中、龍とダルタニアン二世は対峙した。
「よく来たわねぇ」女の声が聞こえた。
「私はゴードン。森の支配者よ」女の声が森に響きわたる。
「姿を現せ」とダルタニアン二世が言うと龍が魔女の姿に変わった。
「我が身に従えば命だけは助ける。その身を捧げよ」と魔女が言うとダルタニアン二世は「バカな。そんな誘惑には乗らぬ」と言った。
「ならば死ね」と魔女は言い、龍の姿に変わり襲いかかった。
ダルタニアン二世が剣を振るうと龍はかわす。
「オホホホホ。そんな攻めでは我が身倒せずぞ」魔女の声が響きわたる。
ダルタニアン二世は十字架のペンダントを外し、天に掲げた。
「ギャー」と言う断末魔の叫びを魔女は発し、血反吐を吐いて龍は倒れた。




