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吸血鬼の炎上
やがて、教会が見えて来た。
地図に書いてる通りだった。
しかし、コウモリが飛び交い、不気味な雰囲気を醸し出していた。
教会の窓から口髭を生やした男が外を見ていた。
ダルタニアン二世が教会の扉を開けると男がろうそくを片手に近付いて来た。
「カルタスの城に行くのか?」男が聞くとダルタニアン二世は「そうです」と答えた。
「そうはいかない。ここでお前は死ぬのだ」と言い、噛み付いて来た。
「おのれ吸血鬼か」とダルタニアン二世は言い、胸の十字架のペンダントをかざした。
すると教会に落雷し、断末魔の悲鳴を上げ、吸血鬼は立ったまま、炎上した。




