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洞窟の男
薄暗い森の中に洞窟があった。
雨足が強くなったのでダルタニアン二世は、ここで休息を取ることにした。
洞窟に入ると「おい。何だ、お前」と奥から声がした。
出て来たのは、顔が青ざめた大男だった。
「雨露を避けるため失敬させて下さい」とダルタニアン二世が言うと男は「やだね」と言った。
「ならば、行きます」とダルタニアン二世が言うと男は「何しに来た?どこに行く?」と聞いて来た。
「カルタスの城に行きます」とダルタニアン二世が答えると「それは大変だな。よし、地図をやろう」と言い、男はダルタニアン二世に地図を手渡した。
ダルタニアン二世は男に礼を言い、洞窟を出て雨の中、歩いて行った。




