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出発
朝日が差し、ダルタニアン二世が目覚めると老婆がスープとパンを持ってきた。
老婆はカルタスが巣食う古城までたどり着くのは大変だと言った。
幾多の困難が待ち受けており、ここで一緒に暮らそうと言う。
しかし、「自分が新婦のローラを救出する気持ちに変わりはない」とダルタニアン二世は言い、老婆の家を後にした。
ダルタニアン二世が馬に乗り山道を行くとやがて湖畔に出た。
そこでは男が釣りをしていた。
ダルタニアン二世は男にカルタスの城はどう行くのか聞いた。
男は「行かない方が良いよ」と言った。
「どうしても行きたいのです」とダルタニアン二世が言うと男は「わかった。とりあえず、舟で向こうまで乗せてやるよ」と言い、岸にある舟に歩いて行った。ダルタニアン二世は男に付いていき、二人は舟に乗り込んだ。




