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三人の小人
その頃、カルタスの城では男達が晩餐を楽しんでいた。
「キング。あの女、どうする気で?」髭ズラの男がキングと呼んだ男に聞いた。
「大切な人質だ。ダルタニアンに城を明け渡すためだ。お前達、変な気起こすなよ」とキングは言った。
ローラは地下牢に幽閉されていた。「必ず、あの方が来て下さる」とローラはダルタニアン二世が救いに来る事を信じていた。
ダルタニアン二世は沼の淵を歩き、森の中を進んで行った。
すると、三人の小人がいた。
「お前はカルタスの城に行くのか?」と小人の一人が聞いた。
「そうです。この道を行けば良いのですね」とダルタニアン二世が聞くと「たぶんね」と小人の一人が言う。
「わかりました」とダルタニアン二世は言い、歩き始めた。
すると三人の小人は行く手をさえぎり、ダルタニアン二世の前に立った。
「行かせないよ」と小人の一人が言うと三人の小人はナイフを取り出し、ダルタニアン二世に切りかかって来た。
その攻撃をかわし、ダルタニアン二世は剣を抜き構えた。




