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第18話 新機能とショッピング

 そして8日目の朝、私が起きて、スマホを確認すると、お知らせが来ていた。いくつか新機能が搭載されたらしい。


 まず1つ目はこのスマホの収納機能。今まではこのスマホはアイテムボックスに入れたり、ポケットに入れたりして持ち歩いていたけど、doomの指輪に収納出来るようになったらしい。doomの指輪は全員に配られたので、さっそく右手の人差し指に装着する。指輪に手をかざすだけで、スマホが出てくる。これは便利かも。


  2つ目はギルド機能の解放。ギルド機能が使えるようになったらしい。ギルドに加入すると、ギルドクエストに挑めたり、ギルドチャットを使えたり、ギルドの拠点を持てたり色々とメリットがありそうだ。ギルドはプレイヤーを3人以上集めたら作れるらしい。


 お知らせを確認すると、スマホを操作して、ドゥームソウルの画面にいく。そしてソウルンを使って、7つの宝石を磨いた。1週間に1回磨かないといけないからね。新しい週が始まったので、今週分を磨いた。これで今週は死なない限り、宝石が割れて、ゲームオーバーになることはない。


  1通りの作業を終えると、リビングに出て、朝食の準備を始める。テキパキと準備を終えると、ルージュちゃんと朝食の席に着いた。


「新しい機能追加されたね。ギルドかあ、どっか入りたいけどね。あ、作っちゃうのもあり?」


「3人必要なんだよね、確か。3人くらいなら集められそうな気はする」


 やっぱり話題は新しい機能のことになる。


「だよね。まあギルドは焦って入る必要もないか。ちゃんと自分に合うところを探したい」


「ただのスマホゲーのギルドに入るのとは訳が違うしね」


 これは一応命がかかっているゲームなのだ。この世界で死んで、ゲームオーバーになったら、元の世界に帰れない可能性が高いわけで。私や私の周りの人達は割とゲームをエンジョイしているし、周りに死んだなんて人もいないから忘れかかっているけど。


 変なギルドに入って、危ない目にあったりとかするのは嫌だ。1度入ったら抜けにくそうだし……。


「指輪の機能は便利だよね。かざすだけだし」


「それね」


「アナちゃんは今日なにするの?」


「私は金のなる森にいってから、このゴスロリに合う靴を探しにいこっかなって。後はついでに装飾とか靴下系も見るつもり」


 金のなる森のクエストチケットはブラックファローの討伐でゲットした。まだ使ってなかったので、時間のある今日に行こうと思って。


 それから靴探し。ゴスロリにこのスニーカーはどう考えてもアンバランスだ。ゴスロリに合いそうな靴に変えたい。


 コスプレしている人を思い浮かべてみよう。ゴスロリを着て、スニーカーを履いている人はいるだろうか。私は絶対いないと思う。


 性能を良くしたいっていうのもある。今の私の靴のレア度はNRだし。もっとレア度が高いのが欲しい!


「装飾はレア度がHRくらいまでのなら、トレーダーショップで買えるから欲しいのあったら声掛けてーー。靴と靴下は専門外だけど」


「それも見て考えたい」


 とりあえずルージュちゃんには装飾のカタログを見せて貰った。ルージュちゃんのスマホの中を覗き込む。良さげな装飾もいくつかあったので、頭に入れておく。


 プレイヤーが作った装飾を見て、気に入るのがなかったらルージュちゃんに売ってもらおうなんて考えていた。


 あくまで今日のメインは靴だから、装飾は予算が余ったらだしね。


「あ、ショッピングは私も着いてっていい? 他の装飾品も見たいんだよね。それと強そうな爪も見たい」


「もちろん。一緒にいこ!」


 ルージュちゃんはスキルや称号はあんまり揃ってないみたいだけど、防具や装飾はけっこう揃っていて、全部HR以上で固めている。私もとりあえず装飾はいいから靴と靴下をHR以上にしたい。


 ルージュちゃんとショッピングの予定を確認すると、金のなる森にクエストチケットを使って、金のなる森に飛んだ。このクエストチケットはおひとり様ようなので、今回は1人だ。金のなる森は、前に行った経験値の森の金バージョンって感じだった。


 金のなる森と言われているのも納得だ。金のなる木が徘徊している。もちろん金のなる木を倒す。金をゲットするために。


 金のなる木は弱くて、通常魔法攻撃を数発打つと、すぐに倒せた。そして金のなる木は多額のマルを落とした。


 金のなる木を倒しながら歩いていると、けっこうな額になった。この多額のマルは今日のショッピングの軍資金だ。


 しばらく金のなる木を倒しながら歩いていると、ボスのいるゾーンにやってきた。金のなる木のボスと戦闘する。ボスはそんなに強くなかった。あっさり倒して、多額のマルをゲット出来た。今日金のなる森でゲットしたのは総額約30万マル。


 私はるんるん気分で、帰宅する。私が帰ったら、ショッピングに行こうという話だったので、私達はさっそくショッピングに向かう。プレイヤーがやってる店を重点的に見る予定だ。


 まず私達が入ったのはプレイヤーがやってる服屋さん。可愛い系の服が多い。中には私が着てるのに似たゴスロリも売っていた。


「これなんかどう? アナちゃんに似合いそう」


「あ、いいかも」


 ルージュちゃんが見つけてくれたのは、黒が基調の可愛い厚底のブーツ。デザインは好き。レア度は私が最低でもこのレア度にしたいと思っていたHRだった。性能も割と魔法系の職業向けだし、いいかも。


 ちなみにこのブーツのステータスはこんな感じ。



HR【見習い魔法使いのブーツ】

これを履くと、歩くのが少し楽になる。それからほんの少しだけ敵の攻撃を避けやすくなる。


 さらに装備するとMP+10のステータス補正が付くみたいだ。


「試着してみたら?」


「そうする」


 試着してみると、私のゴスロリとマッチングしていた。値段は25万8000マル。ルージュちゃん曰く、相場価格らしい。この靴を気に入ったので、私はこの靴を購入した。


  NPCのお兄さんに持ち帰りか聞かれたので、このまま履いて帰ると答えた。代わりに私が履いていたスニーカーを買い物袋に入れて貰った。どの道アイテムボックスにしまうんだけどね。ありがとう、お兄さん。



 次もプレイヤーがやってる店に来た。ここは靴下専門店。靴下を作る職人のプレイヤーとトレーダーのプレイヤーが、2人でやっている店だとルージュちゃんから聞いた。トレーダーネットワークがあるらしく、ルージュちゃんは商売事情に詳しい。


「これとかルージュちゃん似合いそうじゃない?」


 ルージュちゃんの好きそうな水色の靴下を見つけた。


「あ、私これ好きかも。これ買う! 後これも可愛い」


 ルージュちゃんは3足くらいの靴下を手とっていた。トレーダーのルージュちゃんはお金に余裕があるらしい。ちょっと羨ましい。


 私も自分のを選ばないとね。自分の靴下を物色する。この世界では装備は自動でクリーニングできるし、1つあればいいかなって思ってる。


 とりあえずゴスロリに黒のブーツだから、黒系のかな? と思って、黒系の靴下のあるコーナーを探す。他にも装飾とかも欲しいからとりあえず安いのでいいかなあ。


 靴下コーナーを見尽くした末に、HRの黒いシンプルなニーハイソックスを手に取った。値段は10万マル。現実の地球じゃありえない値段だけど、HR靴下の中じゃ安い方だ。


HR【黒いニーハイソックス】

これを着用すると、歩くのが少し楽になる。さらに走るのがほんの少し早くなる。


 ステータスはこんな感じ。HP+10のステータス補正も付く。


 これなら私のブーツとゴスロリとも合いそうだし。っていうかシンプルだから何にでも合いそうだけど。


 私はこの黒いニーハイソックスを購入した。


「お買い上げありがとうございました!」


 袋に包んで貰ったところ悪いが、靴下を履き替えるスペースががら空きだったので、さっそく黒いニーハイソックスに履き替える。代わりにNRの靴下を袋に入れて、アイテムボックスに仕舞う。


 今の私の装備はこんな感じだ。


武器 SSR 藁人形

防具 SSR 1000年の呪いのゴスロリ

   HR 黒のニーハイソックス

   HR 見習い魔法使いのブーツ


 今回ので少し装備のステータス補正が付いたので、ステータスが上がった。


アナスタシア Lv21

HP 1144

MP 44550

物理攻撃力 77

物理防御力 906

魔法攻撃力 5515

魔法防御力 7310

魅力 1023

器用 532

運 1960

ステータスポイント 0

カルマ値 789

ギフト

女神の祝福 鑑定眼 MP消費20%カット アイテムボックス



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