表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/149

第101話 報酬品争奪戦大会

 ストーリークエストから戻ると、見慣れた私達の宿泊するホテルの部屋の景色が眼前に広がっていた。


「なんか帰ってきたって感じがするねーー」


「ね! じゃあさっそく始めよ! 報酬争奪戦大会!!」


 ルージュちゃんがいえーいとノリのいい声で仕切り始める。


 部屋に戻った私達は、ルージュちゃんの呼び掛けで、報酬争奪戦を開始する。報酬争奪戦は大きなクエストやイベントに参加した後は必ず行う私達にとって重要なイベントだ。


「まずは、スキルとか称号からわけよ!  4つゲットしたやつは1つずつ分けるとして、1つしかゲット出来かったやつ」


  4人ともゲット出来た称号がある。それは【御伽の迷い人】というスキルだ。これはストーリークエストのクリア報酬かな? これはもちろん一人一つずつで分ける。



SSR【御伽の迷い人】

御伽の世界に迷い込み、冒険をした証。御伽系のスキルの効果が高くなる。また経験値取得量が1.2倍になる。


 それからセットすると、HP+50のステータス補正が付く。


 経験値取得量1.2倍はかなり嬉しい。これから、プレイヤー対戦のイベントに向けて、レベル上げをしながら、神聖アシュタリカ帝国に向かおうと思っていたし。


 レベル上げ効率が大分上がりそうだね。


「これで、レベリングが捗るね」


 ルージュちゃん達も同じことをかんがえていたらしい。


「そうですね、これはかなり大きいですよ」


「桜子ちゃん達にオススメのレベリング場所聞いてみないとね。神聖アシュタリカ帝国までの道のりで、レベリングしたいし」


 まだこのホテルにいるはずだし、この国を立ち去る挨拶と求める情報のために、近いうちに会いたいところである。


 神聖アシュタリカ帝国への行き方もフェリシモ王国からだと色々あるから、レベリングも兼ねることが出来るルートで行きたい。



 そして、私達は1つしかゲットできなかったいくつかの珍しいスキルもあるので、それらの争奪戦をする。争奪戦の末に私がゲットしたのは魔法職向けのスキルだ。


 争奪戦っていってもスキルや称号は戦闘スタイルが4人ともバラバラなので競合することは少ない。特に魔法職は私だけだし……。



SSR【シャボンブレイク】

いくつかのミニサイズの泡を敵にぶつけることが出来る。



 セットするとMP+50のステータス補正が付く。呪い以外の攻撃スキルはスキルチケット以外で強いのがなかったから嬉しい。



 プレイヤーの対戦イベントに備えて色んなスキルをゲットしておきたいしね。それに、このスキルも御伽系のスキルなので、称号の影響を受ける。


 多分このスキルって、人魚姫の泡をモチーフにしてるんだよね。人魚姫って海が舞台だからその時点で泡感はあるけど、やっぱり泡といえば最後の人魚姫が泡になるシーンだろう。


 今回は泡にならずに、冒険者になったけど。何をどうやったら、人魚姫が冒険者になるというラストになるんだろうね……? 私は自分が経験したことながら、不思議に思っていた。



 私達のアイテム争奪戦はまだまだ続く。珍しいアイテムばかりだったので、欲しいものが被ることも時々はあった。その時はじゃんけんで決めていた。


 アイテムでかなり強いというか、気に入ったのはこれ。海歩きの石だ。この石を使うと、10時間だけ海の上を歩けるようになる。


  1回海の上、歩いてみたくない? ゲットした称号で海を泳げるようになったので、使いどころがあるかは分からないが……。


 後面白そうなのだと、人間を人魚に変える石もあった。種族を人間から人魚に変えれるんだって。元々が精霊の私には必要のないものだけどね。


 精霊の私や獣人のルージュちゃん、アンドロイドのマロンちゃんは使えないので、私達の間で使えるのは人間である茶々さんだけだ。


 茶々さんも使う気はないみたいだけど。人魚になるメリットがあんまりないからね。



人間

経験値取得量が1.2倍。そして自分の上げたいステータスを2つだけ2倍に出来る。


人魚

経験値取得量が1.2倍。そして自分の上げたいステータスを2つだけ2倍に出来る。海では、HP、MP、物理攻撃力、物理防御力、魔法攻撃力、魔法防御力が2倍になるが、陸では、2分の1になる。



 ぶっちゃけこのゲーム、海より陸の方が冒険のメインだし。人魚になりたがるのは人のいない不遇種族につきたがるやつか、余程の海好きかじゃないだろうか。後は見た目とか?



 何にしろこれは売った方がお金になりそうである。種族を変えれるアイテムなんてそうそうないし。



 後は、海の魔物によく効く毒薬とか、水中での活動が楽になるアイテム、他にも魚料理の調味料とか、チョウチンアンコウのランプとか色々レアなものをゲットしたよ。


 今日は料理上手なルージュちゃんが海鮮料理を振舞ってくれるらしい。楽しみである。




 ゲットしたアイテムの争奪戦を終えた私達は思い思いにガチャを回したり、ステータスポイントを割り振ったりする。


 私は海限定のガチャを回してみた。


 残念ながら、出てきたのは黒い泉の魔物を倒してゲットした称号の劣化版ばかりだった。


 私は気を落としつつも、次に進む。今度は魔法職向けのガチャを回す。


 スキル、装飾品、称号と順番に出るが、芳しい物は出ない。私のスキルに求めるレア度は初期より高くなってきており、SSR以上じゃないと使う気はなかった。余程便利そうじゃない限り。



 そんなことを思いながら、何度目かのガチャを回していると、使えそうなスキルが久しぶりに出てきた。


SSR【黒魔法】

黒魔法を使うことが出来る。


 セットすると、魔法攻撃力+50のステータス補正が付く。


 しかも黒魔法だって。厨二病心がくすぐられるね。なんかかっこいい。私はウキウキでこのスキルをセットする。呪いとの相性も良さそうである。




 次に私はステータスポイントの割り振りをする。スキルポイントはあまり溜まっていないので保留だ。



  121から147にレベルが上がったので、かなりステータスポイントが溜まっていた。私は460のステータスポイントを持っていた。



 今回は魔法攻撃力に割り振ることにした。せっかく黒魔法のスキルをゲットしたしね。今回上げたところでそこまで変わらないとは思うけど。気持ち的な面で、なんか上げたいじゃん?


 そして私のステータスはこんな感じになった。




アナスタシア Lv147

HP 18610

MP 74150

物理攻撃力 77

物理防御力 906

魔法攻撃力 8065

魔法防御力 8310

魅力 1023

器用 532

運 2160

ステータスポイント 0

カルマ値 1582

ギフト

女神の祝福 鑑定眼 MP消費20%カット アイテムボックス

アクティブスキル

『ダークアラウンド』『防御力デバフのプレゼント』

『リヴァインキュア』『大地の舞』『アーチタクト』

『闇精霊の導き』『呪い精霊召喚』

コモンスキル

SCR【反転(呪)】UR【破滅の旋律】UR【呪浄化】

UR【カルタフィルスの呪い】UR【キュアアヴラ】SSR【アラウンドヒール】SSR【黒魔法】 SSR【シャボンブレイク】 SR【呪い】R【カードゲーム好き】N【貝拾い】SSR【ファイアボール】×9

SSR【ウォーターボール】×10

称号

LE【人魚姫の舞】LE【海の住人】UR【ベルゼブブの加護者】UR【呪い姫】 UR【幸運を受けしもの】SSR【古の呪術師】SSR【夜の使徒に抗うもの】SSR【御伽の迷い人】 HR【秩序者】R【水泳好き】NR【見習いマジシャン】NR【花屋の娘】


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ