表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

61/62

おまけ アナザープロット2/第四章

「はーい、皆さんのお姉ちゃんことモーナです!

 今回の舞台は遺跡の中……ではなく、お城とかみたいです。

 そしてついにオルタ様も大活躍! ではどうぞ!」

・第四章

 さらなるゲートの突破によって、オルタの名声はますます上がった。

 オルタは自分ばかりが評価されることを申し訳なく思っているが、リュークは気にしていない。……と言うより、彼は英雄になることを避けている。

 かつて賢者の末裔と持て囃され、大人達の金儲けの道具にされた妹の姿が痛ましく、それが今でもリュークの心に尾を引いているからだ。


 ともあれオルタは、自分もきちんと実力をつけるべく、朝練と称して毎朝低い階層に単身で挑み始めるようになった。リュークにとっては、頼もしい限りだ。

 ……もっとも、そのたびに持ち帰った大量の宝箱を、鑑定のためにリュークに押し付けてくるのが、少し面倒だが。


 そんな折、エルマンが図々しくも姫に会いに、城へ訪ねてきた。

 城内でリュークと鉢合わせして驚くエルマンに、姫姿のオルタは「リュークは私の婚約者です!」と適当なことを言う。エルマンは真に受けて、リュークを睨みながら帰っていった。

「たまには私の方から、あなたを困らせてみたかったのです」

 オルタはそう言ってリュークに微笑む。リュークはとりあえず受け流しておいたが、ロミィと、たまたま訪ねてきたモーナから、いろいろツッコまれる羽目になった。


 ところでモーナには同伴者がいた。オリュンポスのキクノだ。

 キクノはリューク達に、エルマンの悪行を打ち明ける。

 ……実は、エルマンはキクノが持つレアレリック《五星刀・輪廻》を手に入れるために、パイプのある司法官に命じて、キクノの弟を無実の罪で投獄。刑執行の無期延期と引き換えに、キクノごと刀を手に入れたというのだ。

 しかもこの王都の監獄には、同じような理由で投獄されている冒険者が何人もいる。

 ただ、この事実を訴えたところで、エルマンがデマだと言い返せば、誰もが彼の方を信じてしまうだろう。

 せめて囚人達の無実を証明できれば、話は別だが……。


 そこへ突然、警備兵の一団が雪崩れ込んできた。

 連中の狙いはリュークとロミィだ。二人には虚偽鑑定罪の嫌疑がかかっていた。

 鑑定スキルがまともに育っていないリュークが、現場で鑑定などできるはずがない――というのが理由だが、どうせエルマンの差し金だろう。

 とにかく二人はレリックと指輪ロミィのものを没収され、牢に入れられてしまった。


 オルタはエルマンに釈放を求めるため、冒険者姿で、単身オリュンポスの本部に乗り込む。

 エルマンは条件として、ペンダントの譲渡を要求してきた。オルタはやむなく従おうとするが……その時、突如本部に何者かが突入してきた。リュークとロミィだ。

「レリックを持たないただの鑑定士が、どうやって監獄を抜けてここに!」

 そう叫ぶエルマンに、リュークは笑って答える。

「あんたは見逃したんだよ。俺が大事にしている、最強クラスのSランクレリックをな」


 エルマンはそれが何かを聞かないまま、リュークに向かって邪眼を光らせようとする。だがいち早く、リュークが「オープン!」と叫んだ。

 その途端、ロミィの肌に古代の魔法文字が浮かび上がり、エルマンの邪視を弾き返す。

 最強のレリックとは、ロミィのこと――。そう、彼女は《魔導書》のアニムを持つレリック。これまで彼女が操っていた魔法は、自身そのものの力だったのだ。

 ロミィによって邪眼を封じられたエルマンは、丸腰のリュークに剣で斬りかかるも、逆にあっさりとKOされてしまった。


「そうそう、言い忘れていたが、脱走したのは俺だけじゃないぜ。あんたが陥れた冒険者全員だ。ちなみに、あいつらの無実は俺がしっかり確かめてきた。この『目』で、な」

 リュークがそう言った刹那、囚人を含む大勢の冒険者がここに押しかけてきた。

 さらにグロウ等、純粋にエルマンを慕っていた者達までもが、彼の悪行を聞いて、「本当なのか?」と詰め寄ってくる。

 エルマンは「Fランクの流したデマだ!」と言い張るが……。

「いいえ、リュークの鑑定眼は絶対です! 私が保証します!」

 堂々と言い返すオルタ。

 そこへ、没収品を回収してきたリュークが、先日オルタから鑑定を依頼されていたレリックを渡してきた。

「なぜこんな時に?」とオルタが不思議がりながら受け取ったのは、一振りの剣。そのアニムは――《王》。

 オルタが剣を手にした刹那、それに反応して王家の紋章が刃に浮かぶ。

 同時に全員が気づいた。オルタの正体に、ようやく。


 かくして形勢は逆転した。孤立無援となったエルマンは、逆上して邪眼を光らせ、群衆を蹴散らし逃げていく。

 ただ――この混乱で、ペンダントが彼に持ち去られてしまった。

「はい、モーナです!

 ついに正体を明かしたオルタ様! ……どうして今までバレなかったんでしょう。

 ぶっちゃけこのプロットを没にしたのって、この部分が原因なのではという気がしなくもなく……。

 と、とにかく、次回はいよいよクライマックス! ではまた!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ