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おまけ アナザープロット/第四章

「はいどうも、モーナです!

 今回のテーマは、『世の中には悪い冒険者もいるんだよ』と『ロミィさんの秘密』の二本です。

 箸休め……ではないですが、ミニイベントというやつですね。ではどうぞ!」

・4:レリック・オークション

 リューク達はより深い階層を目指しながら、同時に「賢者の鍵」の探索も続けていた。その過程でいくつかのレアレリックが集まり、ギルドランクもどんどん上がっていく。

 そのギルドランクが80を突破したところで、ある時酒場で、オルタに声をかけてきた人物がいた。町の富豪が仕切るレリックコレクターギルド「ゴールドV」のメンバーだ。


 彼はオルタに、レリック・オークションの招待状を渡し、「興味があればぜひご参加を」と告げる。ゴールドVはレアレリック収集のため、見込みのあるギルドに片っ端から連携を求めているのだった。

 興味を引かれるオルタだが――ロミィは「オークション」という言葉に嫌な顔をする。

 一方出品リストには、「賢者の鍵」の名が。無視できないと感じたリュークは、オークションを覗いてみることにした。


 当日、会場を訪れる一同。

 「剣なのにアニムがスープ」という誰も欲しがりそうにない珍品を、リュークが真っ先に落札するという一幕もあったが、それ以外に特に目ぼしいものはない。

 肝心の「賢者の鍵」も、マスターの誤鑑定による偽物だということが、リュークにはすぐに分かった。

 目の色を変えて値段を吊り上げていく周囲の冒険者達を冷ややかに見るリューク。……一方、ロミィは気分が悪いと言って、クリステを連れて会場の外へ出ていく。

 オルタは首を傾げるが、リュークは「ある事情」を察して、黙って二人を見送った。


 そこへ、会場にいた別の冒険者が声をかけてきた。それは、この後開催される「闇オークション」への招待――。どうやらリューク達がまともに落札しないのを見て、そちらが目当てだと誤解したらしい。

 リュークはふと思い立って、会場を出た。ロミィとクリステのもとへ駆けつけると、そこには二人を取り囲む男が数名。彼らは闇オークションの出品物としてクリステを狙っていた。


「喜べ。闇オークションに正式に招待されたお前には、このレリックを落札する権利がある」

 男達はリュークにそう(うそぶ)くが、リュークよりも先に男達に怒りの言葉をぶつけたのは、ロミィだった。

 リュークが「オープン」を唱えると、ロミィは身体に古代魔法文字を浮かび上がらせ、男達に強力な呪いをかける。混乱状態に陥った男達は、闇オークション会場に乱入し、場をメチャクチャに荒らした。


 こうして台無しになった闇オークションだが――まだその主催者は暴かれていない。もっともリュークにとって、それを見抜くのは容易いことだった。

 主催者の正体は、町の鑑定ショップに勤めているマスターの鑑定士だった。リュークは彼を問い詰め、相手が逆上して襲いかかってきたところを、軽くノックダウンさせる。そして、彼の身柄をモーナに引き渡したのだった。


 騒動が終わった後、ロミィは自分の過去をクリステに話す。

 ……ロミィの正体は、強力な呪詛を操る魔導書をアニムに持つレリックだった。

 彼女はかつて、魔導書の書名そのままの名で呼ばれ、暗殺の道具として裏の世界を流れ、その過程で何度も闇オークションにかけられた。

 人格の存在しない道具として過ごしてきたロミィだが、そんな彼女を、ある時奇妙な男が落札した。

 その男は「お前には、価格に釣り合わないほどの価値がある」と言い、彼女を本来の呪詛に使うことは一切なく、「ロミィ」という少女らしい名を与え、まるで人間であるかのように接した――。

 男は、今ではロミィの掛け替えのない相棒だという。

 リュークは多くを語らず、小さく微笑んで、一同を連れて城に戻るのだった。

「はい、相変わらずモーナです!

 ロミィさんの秘密……。もともと本編のどこかで明かす予定だったんですけど、どんなシチュエーションで表に出すのが効果的か、結構いろいろな案を考えたようですね。

 ちなみにコレクターギルド『ゴールドV』は、本編では採用されませんでしたが、結構お気に入りのギルド名だそうです。なんか成金っぽい名前ですよね、って理由で。

 ではまた次回! 次回は……バトルロイヤルの予感がします!」

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