表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
hello world  作者: しろながす
magネット
3/22

ハーブ

アンブレラ社のリサイクル業務を終え、ハムスターをカバンに詰め込みゴルフバッグを愛車のランボルギーニに放り込んだ少女の名前はテツコ。


テツコ「OK、グーグル、サンタの家まで」


自動運転のランボルギーニが爆音とともに、破竹の勢いで吹っ飛び、中層部のサンタの家にピタリとつける。

説明書をよく読まずに、乗ったのが悪かった、テツコはむち打ち状態になった。


最近はけが人やら死人やらが沢山出るせいで、テツコの部署は徹夜続きで時間が無かった。

仕方が無かったのだ。


爆音を耳にし、家の中からサンタがケミカルなステップで慌てて飛び出してくる。

サンタのポケットから、ハーブがこぼれ落ちている。


テツコは安堵した、ああ、いつものサンタさん!!


---


サンタは普段はやることがない。

力を蓄える必要があった。

12/25の朝に全ての住民にプレゼントが届くよう、毎年12/24の深夜に力を爆発させるのだ。


サンタはライオンの様なものである。

サンタは自身のことを勝手にそう考えていた。

狩りの時以外、無駄な力を消費せぬよう、ひたすら眠るのである。


サンタにとって12/24とはさながらライオンにとっての狩りと同じであろう。

サンタが一年かけて蓄えた脂肪も、狩りの1晩で燃え尽きる。

強靭な心を持つ必要がある。プレゼントの返品や交換に応じない。


高度な陽動力が必要である。プレゼントを交換したい場合、サンタからプレゼントを受け取った同士の交換なら許される。

寛容な心が必要である。サンタがプレゼントした贈り物を中古屋で売却されるのを、サンタ自身が許す心が必要である。

リサイクル意識が必要である。ゴミを街の中にバラまくことになるのだから、リサイクル意識は高くなければならない。


高度なストレスのため、ハーブでハイになるぐらいは許されていていい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ