遭遇
はじめまして!Meuです!
初めての執筆なので、誤字脱字、矛盾や禁則処理など読みにくい部分は多々あると思いますが。
そのようなことがないように気おつけていますのでどうぞよろしくお願いします!
誤字脱字など気になる点があればお教えしていただけると幸いです!
この世界にはレベルと言う概念が存在する。
レベルはその人の強さを表すものであり、この世界の数多くのダンジョンに挑む時の目安でもある。
ダンジョンはそれぞれ大きさが違い大きいダンジョンになると確認されているだけでも82階層にもなる。
基本階層が深くなればなるほどモンスターの強さも変わっていくのが常識で1階層目ならレベル1の冒険者がいればなんとか攻略することができる。
ダンジョンは数多のモンスターが徘徊しておりとても危険な場所であるにもかかわらず、ダンジョンのお宝を目当てにダンジョンに潜るものは跡を絶たない…。
「だぁー!」
そこには頭を抱えてうずくまる黒髪黒目の青年がいた。
「なんで、なんでだ?俺はこの前このダンジョンをでたばかりだよな?モンスターが落とす丸いやつがお金だとわかってりゃこんなことにならなかったのに……」
そう言って青年はため息をつく。
「5階層くらいのモンスターで今日の分は十分だったのに」
ここは冒険者の街の近くのダンジョン「神殿」
「なんで、なんで"120"階層にいるんだよ!!」
青年、佐藤 御崎は大量のモンスターの亡骸の中一人途方に暮れていた。
「はぁ……120階層?俺魔法使えないんだけど?転移石もないんだけど?歩いて帰るしかないんだけど?」
ミサキは今日のご飯代や宿代を稼ぐために少しだけダンジョンに潜り、モンスターを倒してお金を稼ごうとしていたのだ。5階層まで潜ってモンスターを狩っていたら変な魔法陣を起動させてしまい
かなり深い階層までワープさせられてしまったのである。最初は楽してお金を沢山落とす強い魔物がいる地下深くまでこれてラッキーとか思っていたのにいざ帰ろうとすると帰る手段がなかったりして途方にくれていた。
決してダンジョンの中でも深淵に位置する100階層より下まで潜る予定はなかったのである。
この世界ではどういう理由かモンスターを倒すとこの世界の通貨がドロップする。一説には昔の人たちモンスターからドロップする硬貨を-これで物々交換したらよくね?-とか言って使い始めたのがはじめだという。
「しょうがねぇなぁ……掘るか」
ミサキはそう言っておもむろに拳を握った。
「おらっ!!」
ありえない轟音とともにダンジョンの天井が崩れ落ちた。
「結構硬いな」
実際ダンジョンは普通の衝撃では壊れるようにできていない。
ダンジョンには様々なモンスターがいて中にはサイクロプスの様な巨大なモンスターもいるからだ。
「あと119回か。晩飯の時間までには帰れるかな?」
ミサキは黙々とダンジョンの天井を破壊しつづけた。
――25階層
「きゃぁ!」
モンスターが蔓延るダンジョンの中層で金髪の少女が数人の冒険者に囲まれていた。
「おいおい、そんなビビるこたぁねぇだろう?俺はそんなに醜い顔をしてるか?」
そう言って取り囲む男たちは下品に笑い合う。
「近寄らないで!何が目的なの?」
少女は数人の男たちに囲まれながらも言い返した。
「目的?それはちょっと言えねぇなぁ、悪いが嬢ちゃんにはここでモンスターのエサになってもらうぜ」
そう言って男たちは少女はの持ち物を奪っていく。
「触るな!ぶっ飛ばすわよ!」
少女は叫びながら近くにあった石を投げつけた。
「……あ?」
迫ってきていた男の顔に傷がつく。
「おいてめぇ。なにしやがる?」
男は怒りに満ちた顔で少女を睨み、少女の綺麗な顔に拳を振り抜いた。
「っう」
少女の顔が苦痛にゆがむ。
「もういい。お前ら引き上げるぞ」
男はそう言って立ち上がった。
「お、おい。どうせこいつはここで死ぬんだ、なら最後にちょっとくら楽しんでもいいよな?」
周りの男たちがそう言って少女に近寄る。
「そうだな、せっかくの上玉だ死ぬ前に楽しませてやるか」
そう言って男たちは卑下た顔で笑いながら少女の服に手をかける。
「ひっ、や、やめなさい!今すぐ離さないと張り倒すわよ!」
少女は目尻に涙を浮かべながら抵抗する。
「おい、手と足を抑えておけ」
男たちは抵抗する少女の手足を抑え服を一枚一枚破り、脱がしていく。
少女のシミひとつない白い肌、まだ成長途中であろうにも関わらず年不相応に膨らんだ豊かな胸が露わになっていく。
「いやぁ!やめて!やめなさいってばぁ!」
少女はなおも抵抗するがついに残るは下着のみになってしまった。
「へへへ。きれいな肌だな。」
そう言って男が下着に手をのばす。
「や、やめて、お願い。お願いします」
少女は泣きそうになりながらお願いする。
だが男たちは止まらない。
男が下着に手をかけ引き裂こうとしたその瞬間
地面が爆ぜた。
「お、おい!なにごとだ!」
男たちはモンスターの襲撃かと思い手に武器をとる。
「お前ら大丈夫か!敵は何体だ!」
地面が爆ぜた衝撃で起こったつちぼこりが次第に晴れていく。
「ふぃ、ちょっと疲れた」
そこには黒髪の青年が立っていた。
「お、おいてめぇ!なにしやがった!」
いち早く衝撃の正体に気づいた男が青年に問いかける。
「なにって、帰宅途中ですがなにか?」
なぜ俺は出会ったばかりの人たちに怒鳴られているのだろう?
青年は不思議そうな顔をしていた。
「帰宅途中って何言ってんだ!なんで地面が爆ぜた!」
男は理由がわからないという表情で怒鳴り散らした。
「ちょっと早く帰るために天井を……って、人がいたのか、ごめんなさい」
青年は頭を下げて立ち去ろうとする。
「おい!舐めた真似しやがって!野郎共!やっちまえ!」
男の掛け声とともに数人の男たちが青年に向かって飛びかかる。
「あ?そんな出落ちの悪党が言うような言葉きょうび聞かねぇなぁ」
青年はそういいながら気だるそうに男たちに向き直る。
「危ない!」
少女は叫ぶ。
「え?女の子の声?」
青年はそこで初めて裸寸前の少女に気づく。
「ふぅん、なるほど」
青年はそう言うと飛びかかってきた一人目の男の斧を掴むとそのまま壁に投げつけた。
「は!バカがっ」
そう言って背後に現れた男に向かって肘を突き出す。
「ひうっ」
男は奇妙な声とともに崩れ落ちる。
それと同時に剣をかかげ切り込んできた男の剣を横から殴りつけ粉砕するとその勢いで
飛び込んできた男の顔を殴りつける。
男は反対側の壁まで吹き飛んでいった。
最初の男が吹き飛んでから約5秒で3人の男が意識を失う。
「くそ!化物か!俺らは全員30以上なんだぞ!」
そう言いながら最後に残った男は炎の第二階梯の魔法「イグニスゲヘナ」を放った。
青年に大きな青い炎が差し迫り爆発する。
が、青年の目が光ったかと思うと魔法が消えた。
「無駄なんだよ」
男は魔法が消えたことより魔法が当たったはずなのに無傷でいる青年に恐怖を覚えた。
「あ、ありえねぇ。やってられるか!」
男はすべてを放り出し逃げようとする。
だが、
「おい?どこにいくんだ?」
男の耳元でそう聞こえる。
「い、いつのまにっ」
男はその言葉を最後に意識が途絶えた。
「あ、やべ。やりすぎた?」
青年はおどけた顔でそう言うとその場から逃げ去った。
「な、なんだったの…?」
少女は自分が助かったという現実に安心するより、今見た30レベル以上の熟練冒険者のパーティーをたった一人の青年が圧倒した現実に戦慄を覚えていた。
少女は見た。
青年は男たちの攻撃を受けている時、一歩も動いていなかった。
次回は主人公が久々の外の世界での生活や少女との出会いなどを書いて行こうと思っています!
次回もよろしくお願いします!